実を言うと、紀文の「糖質0麺」に飽きてきた。いろいろと試してきたものの、ずっと続けていると「またこれかよ……」と思う自分がどうしてもいるのだ。こうなったら最期、もうこれ以上ダイエットするのは無理かも……

な〜んて諦めかけたが、捨てる神あれば拾う神あり。そんな私の前に突如として現れたのが「そば風麺」だ。2022年8月29日に発売されたばかりらしいし、ここはいっちょ試してみるかァ……!

・見た目はほぼ蕎麦

このところ、スーパーの低糖質コーナーでは黄色の平麺、赤の丸麺、そして青の「そば風麺」が仲良く並んでいる光景をよく目にするようになった。私は都内の某スーパーにて149円で購入したが、希望小売価格は156円とのこと。

ちなみに「そば風麺」の内容量は180gでカロリーは14kcal。食物繊維は9.9gで卵・小麦・蕎麦は原材料に使われていない。それでどうやって蕎麦を再現しているのか。メインどころにはおからパウダー、こんにゃく粉、粉末ひじきあたりを使っているようだが……

パッと見は蕎麦!


加えて麺も細めで食べやすそうで、これは期待しかない。他の糖質0麺と同じく水を切ったらそのまま食べられるし、味が蕎麦に近ければ我がダイエット軍のスタメン入りだって現実味を帯びてくる。


・かなり蕎麦

さて、それではさっそく食べてみよう。オススメの食べ方としては「ぶっかけそば風」「かけそば風」らしいが、まずは何もつけずに1口。そしたらなんと……

食感はほぼ蕎麦だと言っていい。紀文だけにそれなりのクオリティーで出しているとは思っていたが、想像以上に蕎麦で驚いた。ただ、麺単体だとさすがに味がなさすぎるので事前に麺つゆなどを用意しておこう。

ちなみに私は大体何にでも合うキッコーマンの本つゆを使い、ざるそば形式で食べてみた。んで、味の方を結論から述べると……

十分に蕎麦だと錯覚できる。つまりはアリだ。もちろん本物の蕎麦と比べたら差は明らかにあるものの、麺の細さといい、チュルッとした喉越しといい、かなり食べやすい糖質オフ麺だった。正直、これまでの糖質0麺の中で一番スルッと入ってきた。

そして可能性を感じるのが、今回使ったのは つゆ のみだったこと。ネギとか海苔とか用意したら確実にもっと美味しくなるし、料理できる人ならさらに幅が広がりそう。つゆだけでもだいぶ満たされたのだから「そば風麺」のポテンシャルはかなり高いのではないだろうか。

個人的には夏前に発売されたら嬉しかったところだが、いろいろと事情もあるのだろう。とはいえ、蕎麦は季節を問わずに食べられる。かなり蕎麦に近いクオリティーで他の糖質0麺とはまた違うタイプだったので、興味のある人は一度試してみてほしい。

参考リンク:紀文
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.

▼原材料はこんな感じ