つい先日、幼い姪から久しぶりにLINEが来た。何かと思えば「原宿に行ってきて」。私の職場は新宿だし、原宿なんてお安い御用……なのだが、理由がすとぷりの期間限定イベントで限定グッズを買ってきて欲しいというからちょっと困った。
なにせ、すとぷりは若者に絶大な人気を誇るグループ。そのイベントにおじさんが1人で行くなんて辛すぎる……。ただ、ここで断ったら嫌われてしまうかもしれない。それこそ本当に辛い未来が待っている……となれば、もう行くしか道はない!
・わずかな すとぷり知識
8月上旬、アラフォーのおじさんが1人で すとぷり のイベント「夏の苺文化祭(2022年8月28日まで開催中)」へ降り立った。予備知識はほぼゼロ。頭の中に入っているのは姪の推しがピンク色の「さとみくん」ということ、そして当サイトの亀沢記者から聞いた情報のみである。
というのも、亀沢記者の姪も すとぷり が好きらしく、推しは水色の ころんくん と少しばかり詳しいのだ。聞けば すとぷり は顔を出さないグループ(直接会える場を除く)で、ドームツアーも即完売するほど大人気。若者の間では常識中の常識の存在らしい。
・若者だらけのイベント会場
さて、ほとんど予備知識なしで文化祭に突撃したワケだが、今は絶賛夏休み中とあって多くの若者が押し寄せていることだろう。会場は原宿駅からすぐで、改札を出たらソレと分かる光景が視界に飛び込んできた。
予想はしてたけど……
みんな若っ……!!
圧倒的若者率、そして女子率っ……!!!!
まるで異世界転生したかのような現場である。こんな若者の聖域みたいなところにアラフォー、しかも汗ダラダラで油ギトギトのおじさんが来ちゃって大丈夫なのだろうか。ああぁ……まだ入り口なのに不安しかない。
・いざ会場の中へ
しかし、姪のためなら恥ずかしいとか言っている場合じゃない。勇気を出して潜入すると、建物内にはキラキラした光景が広がっていた。ファンの皆さんの邪魔にならないよう、集団の最後尾をついていきながら姪に頼まれた写真を撮る私。
歴代のTシャツやパーカー、ペンライトが展示されていてメンバーの紹介もあるぞ。ふむふむ、オレンジ色担当はジェルくんで、黄色がるぅとくん、そして赤色が莉犬(りいぬ)くんね……って、おぉっ!!
姪の推してる さとみくん 発見〜!! 今時のイケメンというか、カッコいいとカワイイが混ざったような感じなのだね。おじさんと真逆だなという気持ちは封印しつつ、せっかくの機会なので……
汗だくのおじさんと さとみくん のツーショットを撮っておこう。ちなみにさとみくんの学生時代の文化祭の思い出は「当時好きだった子に彼氏ができ、一緒にクラスに入ってくるのを朝イチで目撃しました」。けっこう切ないな……とそれはさておき……
先に進むと展示室
ここではライブ衣装が飾られていたり……
でました、YouTubeの金の盾!
登録者数100万人オーバーの証だけに、この印籠はおじさんの私でもスゴさがよく分かる。他にも「日本ゴールドディスク大賞」や「ゴールドアルバム」などのトロフィーも飾られていて、改めて すとぷり ってスゴいグループなんだなと実感する。
・映えにも特化
さらに進めば文化祭ライブのコーナーへと突入。会場の各所で すとぷり の曲は流れていたのだが、じっくりと映像で堪能できたのは初心者の私にとってありがたかった。それにしてもすとぷりさん、お歌がお上手ですこと!
そこを出ると秘蔵写真コーナーや……
映えスポットゾーンに突入
被写体の前にモノ(キーホルダー?)を持って重ねるようにして撮る姿、1人が指でハートを作ってそれを背後から被写体と重ねて撮るという二人三脚の「映え撮り」など、今の若者には撮影するにも自由な発想があるようだ。おじさんと違って頭が柔軟!
そして最後に「苺お化け屋敷」へ入り、飲食コーナーで さとみくん色のかき氷を食べて気がつけば外に出ていた。ただただ若者パワーに圧倒されてばかりの時間だったが、すとぷり歴1日の私でも1つだけ印象に強く残ったことがあった。それがすとぷりで繋がる関係だ。
・すとぷりが繋ぐ家族
仲いい友達同士が楽しく時間を共有しているのは当然として、特によかったのが父と娘、あるいは母と息子という組み合わせで来ている家族が結構いたこと。なんというか、スゴく微笑ましかった。
父と娘というと水と油で共通の会話がないイメージが勝手にあるも、私の近くで文化祭を楽しんでいた親子は微塵も感じさせない仲良しぶり。父が話しかけ、娘の写真を撮ってあげる……すとぷりが繋いでいる親子水入らずな姿はホッコリするものがあったのだ。きっとお父さんも勉強しているのだろう。
まぁ母と息子だと結果的に母が熱心な すとぷり ファンになるパターンもあるらしいがそれはそれ。いずれにしても温かい家族の姿を見られたのは、アラフォーのおじさんにとって今日来た甲斐があったというものだ。
・いろんな家族の形があった
そうして2時間弱、姪へのプレゼントでグッズも購入して新宿の編集部へと戻ってきた私。すとぷり師匠こと亀沢記者から頼まれていたグッズも渡し、ようやく一段落と思ったら……
亀沢記者はすぐさまスマホを取り出し写真を撮り始めたではないか。どうしたのか聞くと次のような答えが返ってきた。
亀沢「グッズの写真を姪にLINEで送ったのよ。こういうことやらないと相手にされないからね。昔は懐いていたんだけど、今じゃスマホも持ってお留守番だって1人でできるようになるほど大きくなって。最近は素っ気ないことが多くてね。
寂しいことに、LINEのトークもスタンプ1つを貼られて終了することだって全然あるし……ほら、言ってるそばから……」
しかし、たとえスタンプ1つでも叔父叔母にとってはご馳走である。姪との絆を深めるために、もはや すとぷり は必修科目。今後は姪の話についていけるよう、すとぷりのことを勉強していこうと思った1日だった。ちなみにおじさんは頑張り屋さんのるぅとくん推しです☆
参考リンク:すとぷり 夏の苺文化祭!!
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:LINE(iOS)
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