関西人にとって馴染み深い食べ物はいっぱいあるが、その中でもたこ焼きは特に馴染み深い。外では美味い個人経営店やローカルチェーンのたこ焼きを食べ、家では自分の家のレシピで作ったたこ焼きを楽しむ。

そのようなたこ焼き人生を歩んで「たこ焼きエリート」になった関西人は、めちゃんこいるだろう。筆者もその1人なのだが、先日そんなたこ焼きエリートも知らない衝撃のお店を発見。

そのお店とは、日本初のたこ焼き粉専門店「としのぶさん家の粉」だ。念のためもう一度言うが、 “たこやき” 専門店ではなく “たこやき粉” 専門店だ。

たこ焼きじゃなくてたこ焼き粉……? かなり珍しいが専門店を名乗るってことは、そこの粉を使えば相当美味いたこ焼きが食えるってことだよなぁ。ジュルリ……関西人として、こいつは本気でレビューするしかねぇ!

・商品&店舗紹介

今回は兵庫県西宮市にある「としのぶさん家の粉 苦楽園店」に足を運んだ。

本店は大阪の寝屋川にあり、兵庫県の店舗はここだけのようだ。ちなみにたこ焼き粉専門店なので、たこ焼きは売ってない。だからたこ焼きを売ってると勘違いしていくと、すごい悲しいことになるから気をつけてな。

店舗には、たこ焼き粉だけではなくソースや天かすも売っていた。どれを買うか悩んだが、初めて来たので「たこ焼き粉250g」と「天かす100g」が入った『お試しセット』(税込み1144円)を購入。

見た目は普通のたこ焼き粉と変わらないが……成分はどうだろうか。

普通のたこ焼き粉に入っている出汁粉は、カツオとか昆布とかを組み合わせたスタイルが多いのに対して、こちらは煮干しエキスパウダーのみという点が少々気になる。

なんやかんやたこ焼きって、ソースとかも大事やけど生地に入ってる出汁の加減もめっちゃ大事やから、ここをしっかりチェックしながらたこ焼きを作っていこう!


・この味には関西人も……

まず生地を用意するのだが、今回は生地を2パターン用意した。理由は以下の画像の赤で囲った部分を見て欲しい。

A(たまご、キャノーラ油、だし醤油)を入れると、屋台風のカリトロになるらしいのでA有りのパターンとA無しのパターンを作成。ちなみに生地の作り方は、普通に材料を全部混ぜるだけ。特別な工程は無かった。


・屋台風のカリトロから焼いていくぜ!

キャノーラ油・卵、だし醤油を入れた生地を作る。

ジューッといい音を立てて、たこ焼き液が注ぎ込んでいく。この注がれてる瞬間のワクワク感は異常。

しばらくして生地が膨れ上がってきたら焼き加減のチェックが始まるのだが、普段こんな膨れ上がってきたっけな……? 普通のたこ焼き粉を使ってる時より、膨れ上がっている気がする。

焼き加減をチェックして、ある程度硬くなっていたらひっくり返す。だがひっくり返す前に、言っておかなくてはならないことがある。筆者はこの工程がマーーーージで下手くそなんだ

どれくらい下手くそかっていったら、筆者がひっくり返すと

これくらいボロボロになる。たこ焼きエリートのくせに、簡単にたこ焼きもひっくり返せない筆者を笑ってくれ。


悪戦苦闘しつつ何とか焼き終わったので、お皿に並べてみよう。

形が悪いのは一旦置いといて、表面が結構カリカリしてそうなのは伝わると思う。そしたらこれにソース・マヨ・青のり・鰹節をかけて……

完成!

いいねぇ、めっちゃ美味そうやん。ではではアッツアツのうちにいっただっきまーす! 

うんめ~~~~! パッケージで言うだけあって、これかなりのカリトロを味わえるぞ。特にトロトロの舌触りが最高に気持ちいい。出汁もしっかり効いてるからソースとかマヨが強すぎて、出汁の風味が消えてるってこともない。

出汁の加減問題、オールグリーン。たこ焼きエリートもこれにはニッコリ。


・関西風のフワトロもいくぜ!

次にカリトロじゃない普通のたこ焼きを作っていこう。

油が馴染んできたのか、かなりひっくり返しやすく今回は先ほどよりキレイに焼けた。

ある程度キレイな形になってホッと一息。見た目はさっきと違って、見るからに柔らかそうなのがわかる。これにさっきの調味料+ねぎをかけちゃって……

完成!

さてさて、お味はどんなもんかな。いっただっきまーす! 

うんっま! こっちの作り方をすると、柔らかめの弾力があってモチッとした食感になる、THE・大阪のたこ焼きになるんやね。めちゃくちゃ俺好みのたこ焼きや! 

もちろん好みもあると思うが、筆者的にはこっちの作り方のほうがオススメ! 1つの粉で2パターンのたこ焼きが楽しめるなんて、たこ焼き粉専門店……恐るべし! その実力、たっぷりと味わわせていただきました。


・最後に一言

筆者も大満足のたこ焼き粉「としのぶさん家の粉」はオンラインストアもあるので、購入は全国どこからでも可能だ! 関西に住んでなくても問題ナッシング。まぁ関西以外の家にたこ焼き器があるんかは知らんけど。

もしたこ焼き器があるなら、関西人も納得のたこ焼き粉。1度試してみてはいかがだろう。

参考リンク:としのぶさん家の粉 公式ページ
執筆:MG小川
Photo:RocketNews24
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