二兎追うものは一兎も得ずという言葉はダイエットにおいても当てはまる。美味しいと減量は表裏一体でワガママなんて許されない。糖質制限するなら、たとえマズくても我慢して食べるべし。楽をするなんてことはありえない……と先日まで思っていた。

しかし、どうやら今は違うようで技術が発達しているからなのか、最近の低糖質はかなり優秀。もはや二兎追って二兎得る時代が到来中だと実感している自分がいる。ということで、今回試してみたのが相模屋のとうふ麺冷麺。楽して痩せさせておくんなまし!

・豆腐の老舗

群馬県前橋市に本社を置く相模屋といえば「ザクとうふ」や「百式とうふ」、さらには「ウニのような豆腐」といった商品が有名で豆腐の老舗として知られている。で、低糖質&低カロリーのとうふ麺(TOFU NOODLE)はスーパーなどに置いてあるのでご存じの人も多いだろう。

とうふ麺は豆乳だけで作った大豆100%の麺でカロリーは74kcal、糖質は2.8g、そしてたんぱく質は8.8gとかなりヘルシー仕様。内容量は320g(とうふ麺だけなら150g)でお値段は213円となっている。


・いざ実食

これだけで満足できるなら決して高い金額じゃないが、はたしてどうなのか。HPに「たんぱく質もおいしいも欲ばりました」と書いてあるし、二兎追うことに期待してもよさそうである。それでは手順に従って作っていこう。

といっても……


やることはシンプルで……


中身を容器に移せば完成である。見た目的には冷麺というより豆乳に麺が入った料理で、ぶっちゃけあまり美味しそうには見えないが……まぁ肝心なのは味! 何はともあれ食べてみると……ほぅ!

なるほど、なるほど。酸味といい、喉越しのいい麺の感じといい冷麺を食べている感覚にヒジョーに近い。これはなかなかヨロ……!

と一瞬は思ったのだが、正直にいうと個人的にはあまり刺さらなかった。ウマいわけでもマズいわけでもなく「普通」という言葉がしっくり。すぐにダイエットを諦めてしまう意思弱な自分にとって、これは耐えられないかなァ……。

自分が豆乳に慣れていないからなのかもだけど、率直な感想としてはアレンジありきの商品だと感じた。というのも、そもそも冷麺が卵やキュウリ、キムチ、チャーシューなどついているのが王道の食べ方。それゆえ、麺のみだと少しばかり物足りなさが残ってしまったのだ。

その上、とうふ商品となれば何らかの味変となるものは必要だったか。もし食べるならアレンジした方が美味しく食べられると頭に入れておいた方がいいだろう。あと一歩、あと一歩何か旨味成分があれば……!


・女性向けか

とはいえ、とうふ麺がすべて豆乳で作られているのは素直にスゴい。ヘルシーに全振りしたい人なら望み通りの商品だろうし、豆乳が好きな人……特に女性は気に入りそうかなと感じた。

また、冷麺といえばこれからの暑い時期にピッタリなメニューでもある。商品全体としてのボリュームもなかなかあるし、気になっている人は一度試してみてもいいかもしれない。

参考リンク:相模屋「とうふ麺」
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.