暑い。暑すぎる。まさかこんなに早く冷房や扇風機を使うことになるとは。今年の暑さはひと筋縄ではいかなそうだなぁ。

気温が上がると目にする機会が増えるのがハンディ扇風機だろう。ここ数年で一気に普及したように感じる。ハンズやロフトなど雑貨売り場では、もう既にたくさんの種類が店頭で販売されていたな。

だが、今年は扇風機とはちょっと系統が違う冷却グッズがブレイクしそうな予感がしている。丸い形の不思議な商品、見たことある人もいるんじゃないかな?


・「マジックアイス.28(2948円)」

見たことあるー! という人もいれば、何だこれ? という人もいるだろう。端的に言うと、首元に付けることでクールダウンができる冷却グッズである。

この商品の凄いところは、なんといってもNASA(アメリカ航空宇宙局)が開発した新素材を使用しているところだろう。

使われているのは、過酷な温度環境から宇宙飛行士を守るために研究開発したPCMという素材。PCMは、周囲の温度が上昇しても熱を保存および吸収して一定温度をキープしてくれるらしいのだが、なんだか難しいな。

その一定温度というのは商品名にもある28℃。PCMが使われた「マジックアイス.28」は28℃以下で液体から固体へと変化する。固体になった本体は90分〜120分ほど28℃をキープするため、首にはめるとヒンヤリが持続するのだ。

さっそく固体の「マジックアイス.28」を首にはめてみた。かなりピタッと密着する。28℃なので冷たすぎない保冷剤って感じで気持ちが良い。

「溶けない氷」とはいえ、時間が経つと自分の体温で中の固体が少しずつ液体へと変化していく。もし中身が全部液体になっても28℃以下の環境で冷たい固体に戻せるため、冷蔵庫や水でちょっと冷やせば繰り返し使える。

なんだかSDGsな世の中の風潮ともマッチしそうなアイテムだな。あまり長時間持続しないというデメリットはあるが、ハンディ扇風機と違って直接首を冷やせる分、暑さ対策には効果的かもしれない。


・今年流行する……かも!?

実はこの商品を知ったのは昨年の夏。気になってはいたのだがすぐに売り切れてしまったため購入には至らなかったのだ。

だからこそ今年再販されるのを待っていたのだが、市場に注目してみていると去年よりも同じような商品が増えた気がする。身近なところだとダイソーや3COINSでも売られているし、他メーカーから類似品もたくさん出回っている模様。

「マジックアイス.28」のようなネッククーラーが昨年より確実に世の中に浸透してきているため、近いうちにハンディ扇風機市場に割って入るかもなぁ。それか、扇風機とネッククーラーのダブル使いが流行ったりして。

少しでも暑さを和らげたいって方は導入を検討してみてはいかがだろう。もっと商品が増えて全体的に安価になれば、首にマジックアイスをはめている人をそこらじゅうで見かける日も近いかもしれない。


参考リンク:Yunos「マジックアイス.28
執筆:まろ
Photo:RocketNews24.

▼冷凍庫や冷蔵庫なら約10分、28℃以下の環境下では約40分で固体に戻るとのこと。

▼「マジックアイス.28」を取り扱っているのは、東急ハンズ、ロフト、ヨドバシカメラ。