みなさんは1度でも「献血」の経験がありますか? 自慢げに話すほどのことでもないせいか、私(P.K.サンジュン)の周囲には「よく献血している」という人がほとんどいません。かく言う私も44年間の人生で2度経験があるだけです。

ところがつい先日、人生3回目の献血をしてきました。きっかけはズバリ、ポケモンGO。未経験者の方にとってはよくわからないことも多いであろう献血ですが、実際に行ってみると意外と「こんなもんか」って感じなんですよ。

・献血ルームがポケストップに

2022年3月中旬から、ポケモンGOにラッキーのポケストップが登場しています。関東甲信越10都県の献血ルーム45カ所がポケストップになっているんですね。

私自身、特に献血に抵抗があるワケではないのですが、逆に習慣にもなっていないというのが正直なところ。「機会があれば……」とは思いつつも、気付けば最後の献血から10年近くが経過していました。

・父は献血のプロ

ここで身の上話をさせていただくと、私の父は100回以上の献血経験を持つ、いわば献血のプロ。きっかけは父の母、つまり私の祖母が亡くなった際、B型の血液が足らなくて非常に困ったからだそうです。

祖母が峠を越えられるかどうかの状況にいたとき、父と兄弟たちは道行く人に1万円を渡し「血を分けてくれ」と懇願して回ったとか。その経験から父は「血なんていくらでも出来るんだから困ってる人に分けてやればいいじゃない」という考えに至ったそうです。

そんな人を父に持ちながら、私自身がほぼ献血していないのはお恥ずかしい限り。別にイヤじゃないんですよ? ただ本当に忘れちゃうんですよ。だもんでポケモンGOで献血を思い出せたことは、私にとっても非常にいいきっかけになりました。

・秋葉原の献血ルームへ

さて、私が久しぶりに訪れた献血ルームは秋葉原。平日の昼前にフラッと立ち寄ったんですが、意外にもまあまあ混んでいました。スタッフの方の話によると、日によっては「予約していないと何時間待ち」なんてこともあるそうです。

それでも「血液は十分にある」という話ではなく、新型コロナウィルスの影響もあってやはり血液は慢性的に足りていないそう。要するに日本のどこかに「血液が足らなくて困っている人がいる」ということではないでしょうか?

幸いにも私は健康体なので、お役に立てるなら血液くらい持って行ってもらって構いません。というわけで、スタッフの方に言われるがまま400ccの献血をすることに相成りました。

・諸々込みで1時間弱

で、実際にやることはというと、最初の10分~15分が書類系ですかね。要するに「〇カ月以内に海外に行ってませんか?」的なやりとりと、あとは献血カードの再発行です。おそらく次回以降は、もうちょっと短時間で済むことでしょう。

次にお医者さんの問診を受け、その流れでいよいよ採血です。看護師さんがベタ付きしてくれるんですが、400ccで時間は10分弱といったところでしょうか。想像よりは遥かに時間がかかりませんでした。

あとは休憩ですね。血を抜いた直後なのでクラッと来るのを防止するため、20~30分は休んだ方がいいらしいです。その間は漫画を読んでてもスマホをいじっててもOK。ありがたいことに無料でアイスやドリンクも用意されていました。

休憩込みで今回かかった時間は1時間弱といったところ。まあ、たったこれだけのことで誰かのお役に立てているならハッキリ言ってイージーですね。次回は7月以降に献血が出来るらしいのですが、今度こそ忘れずに献血しに来ようと思った次第です。

ちなみにですが、看護師さんに「最近、献血ルームがポケモンGOのポケストップになったって知ってましたか?」と質問してみたところ「そうなんですか?」と仰っていました。看護師さんもお忙しいでしょうから、そりゃそうですよね。きっかけは何であれ「献血した」という事実が大切です。

というわけで、初めての方も久しぶりの方も献血ルームに足を運んでみてはいかがでしょうか? なんなら秋葉原はメッチャ綺麗ですし、漫画も鬼ほどありましたよ。何より困っている人のお役に立てることは、やっぱり充実した気持ちになりました。

参考リンク:ポケモンGO公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.c2017 Niantic, Inc. c2020 Pokemon. c1995-2022 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)

▼ちなみにラッキー100は出ませんでした(涙)