世界10の国や地域に展開している丸亀製麺。聞くところによると、海外の店舗には日本では提供されていないメニューが存在するという。マジかよ、めちゃくちゃ気になるな……気になりませんか? 気になりますよね? ほら、気になるってよ! 丸亀製麺さん!!
……と、しつこく言い続けた結果、なんと丸亀製麺が特別に海外メニューを再現してくれることになったぞ。言ってみるもんですね~。前回はイギリスの限定メニューについて当サイトの中澤がお伝えしたが、今回登場するのはフィリピンの限定メニューである!
・フィリピンの丸亀製麺
恥ずかしながら、フィリピンの食べ物というとバナナくらいしか思いつかないのだが、現地では一体どのような商品がウケているのだろうか? 今回、我々のために丸亀製麺が用意してくれたのは以下のメニューだ。その名も……
すき焼きニンジャうどん!
と……
ポークサムライうどん!
・アカン
ぐ、ぐわァァァァァァアアア! 忍者と侍ィィィィィィイイイイ!! 思いっきり外国人観光客向けみたいな名前で嫌な予感しかしないぞ。大丈夫? うどんの上にカリフォルニアロールとか乗ってない? 丼に「ポケモン」とか「カワイイ」とか書いてない?
と思ったら……
マ、マジかよ……
なんか普通にウマそう……!
・ひと安心
予想に反し(?)、意外とまともなルックスの2つの丼。こちらの薄切り牛肉が乗った『すき焼きニンジャうどん』は470円(1ペソ=2.24円、昨年12月の取材時点)で、
こちらの巨大な豚バラ肉がズドンと乗った『ポークサムライうどん』は380円となっている。けっこう安いな。
うどんというよりは、もはやチャーシューメンのような奇妙な風貌であるが、驚くことに使っている出汁や生姜、かえし(つゆの素)などはすべて日本と同じなんだとか。ふざけた名前の割には真面目な作りである。
とにかく目を引く豚バラ肉は、口に運ぶと角煮のようにトロットロで激しく美味なり。日本の感覚よりちょっと甘さ強めだろうか。基本的にはチキンが人気のフィリピンでも、このポークは爆売れしているという。なるほど、分かる気がする。
生姜がデフォルトで効きまくっているという点以外は、ほとんど日本で食べる丸亀製麺の味と言っていい。うむ、正しくウマかった。
さて、一方の『すき焼きニンジャうどん』はというと、まあ名前の通り完全にすき焼きである。すき焼きに最初っからうどんを投入したような代物で、しっかりした甘い味付けが特徴だ。
ただ一つ驚いたのが、上から出汁しょうゆをタラリとかけて食べるという点。その上で温玉を崩して食べるとおいしいんだけど、やはり現地の人にとって温玉は珍しい食べ物らしい。ぜひうどんとよく絡めて食べてほしいものである。
ていうか……
忍者と侍どこ行った……!
・まさかの不在
どちらもウマいことは間違いないが、何がどう忍者で侍なのかは最後までよく分からなかった。これもう普通に『すき焼きうどん』と『ポークうどん』でいいだろ。忍者と侍も若干気まずいと思っているに違いない。
ちなみに丸亀製麺によると、これは現地の人が日本食だと分かるようにこういった名前になっているそうだ。日本食を日本食であるとしっかり海外に伝えていくのも企業の務め。意外な場所、意外な形で今日も活躍する忍者と侍であった。
参考リンク:丸亀製麺
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.