できれば病気などにはならずに生きていきたいものだが、人生何が起きるか分からない。つい先日、とある症状で眼科に行って診察してもらった結果、その症状とは別に左目が緑内障であると診断されてしまったのだ。これはまったく予想外の出来事だった。

緑内障……日本眼科医会によれば「日本の失明原因一位」の病気である。もちろん名前は知っているが、まさか自分がなるとは……。しかも恐ろしいことに、目の違和感といった自覚症状は現時点でも一切ないのだ。発覚の経緯を以下でお伝えしよう。

・数年ぶりの眼科

約1カ月前、急に右目に痛みを感じるようになった私(あひるねこ)は、数年ぶりに眼科へ駆け込んだ。そこは初診だったため最初に視力検査を行ったところ、近視が強いということで、念のため緑内障の検査も一緒に行うことに。

その後、診察室で受けた先生からの説明によれば、なんでも白目の部分に小さな傷と出血が見られるという。ただこれは目薬で治るらしく、実際2~3日で痛みや充血は解消された……のだが、重症なのはむしろ左目の方だった。

・まさかの診断結果

緑内障とは眼圧により視神経が傷み、視野(見える範囲)が狭くなる病気のことであるが、先生から見せられた目の検査画像によると、どうやら私の左目は視神経が正常な状態よりもかなり死んでしまっているらしい。右目と比べて明らかに画像が真っ赤で驚いてしまった。

後日改めて行った「視野検査」の結果も、やはり正常範囲外。先生曰く、これが80~90歳くらいだったら様子を見るところだが、私はまだ若いので(36歳)目薬を使って治療していくことに。

・治療は点眼

といっても、一度死んだ神経は基本的には元に戻らないらしいので、治すというよりは進行を遅らせるための治療と言った方が正確だと思われる。眼圧を下げる目薬を朝・夜1日2回さし、1カ月後に再度状態を見てもらうことになった。

冒頭でも書いたように、現時点では視野が狭く感じるなどの自覚症状は一切ない。コンタクトレンズの利用も問題なく、日常生活で気を付けることは特に何もないそうだ(ただし喫煙はよくないらしい)。なので緑内障と言われてもいまいちピンと来ないのだが……。

進行状況によっては物が見えにくくなり、最悪失明に至ってしまう可能性だってゼロではない。今後も通院し続けなければならないと思うと気が重いが、この段階で発見できたのはむしろラッキーだったと言えるだろう。

・早期発見のために

他の病気と違って、早期や中期では自覚症状がほとんどないのが緑内障の怖いところ。自分は若いから大丈夫と油断せず、一度眼科に行ってしっかり検査してもらうことをオススメするぞ。

参考リンク:日本眼科医会
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.