コロナと診断された時、病院の先生から「もう5類ですから!」と明るく言われたので大した病気ではないと思っていた。5類になったことで外出自粛は個人の判断となり、療養期間は発症翌日から5日間とのこと。もらった解熱剤を飲んだら3日目に熱は下がった。

しかし恐ろしいのは、ここからである。コロナより恐ろしいのは「コロナの後遺症」だ。なんとなく「味覚・嗅覚障害」や「倦怠感」に苦しむ人が多いことくらいは知っていたが、私はもう少しレアなやつを引き当てたらしい。5日目、私の身に何が起こったのかというと……

めまいである。


寝返りを打つ度に、10秒ほど目がぐるぐる回ってしまうのだ。一気に車酔いのような感じで気持ち悪くなる。今まで1度もめまいというものを経験したことがなかったため、いきなり目がぐるぐると回り出してパニックになってしまった。

それ以降、寝る時は頭の向きを固定。起き上がる時は太陽が上るスピードと同じくらいゆっくり……できる限り頭を動かさないようにする生活が始まった。起きている時は大丈夫。少しぼんやりするものの、目がぐるぐる回るようなことはない。


・耳鼻科

週明けに耳鼻科へ。耳の検査や眼振検査を行った結果、先生から「良性発作性頭位めまい症」の恐れがあると診断された。目がぐるぐる回るめまいの原因として、最もありふれた病気だという。ちなみにコロナの後遺症かどうかは不明らしい。めまい薬を7日分もらった。


・埼玉県のチェックシート

さて、厚生労働省が紹介する「コロナウイルス罹患後症状(いわゆる後遺症)」には「疲労・倦怠感」「関節痛」「息切れ」「胸痛」「集中力低下」などがあるが「めまい」の項目はない。ただ埼玉県の「新型コロナ後遺症受診チェックシート」には……

目がぐるぐる回るめまい」とある。嗅覚障害・味覚障害(口、喉の違和感)とともに、耳鼻咽喉科での治療が推奨されるそうだ。つまり何が言いたいのかというと「自分以外にも同じ症状に苦しんでいる人がいた」ということ。何だか少しだけ安心感を覚えた。


・早く元通りの生活がしたい

めまい薬を1日3回飲んで3日目、なかなか症状は改善せず。気分転換に散歩をしようとしたのだが、視界がグラグラ揺れて歩けなくなり1分で帰宅した。真っ直ぐ歩けないのである。車の運転も、交差点で右を見て、左を見て、右を見るのが怖いため今は控えている。

コロナが治ったら「すぐに今まで通り生活できる・仕事ができる」のはラッキーだと思う。疲労や倦怠感で苦しんでいる方も本当に辛いのだろう。気合いでどうにかなる問題ではない。

それでも私は気合いで復活しなけれなばならないのは仕事のため……ではなく、来月上旬に大事な野球の試合が控えているから。とりあえず皆さんは、コロナが5類になっても手洗い・うがい・消毒などの感染症対策は徹底した方がいいだろう。本当に気をつけてください。


参考リンク:埼玉県「新型コロナ後遺症受診チェックシート」
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.