新型コロナウイルスの影響で、ここ数年は様々なイベントがやむなく中止に追い込まれてきた。日本最大級のラーメンの祭典『大つけ麵博』もその1つで、最後に開催されたのは2019年までさかのぼる。

その『大つけ麵博』が満を持して3年ぶりに復活! この記事では『大つけ麵博2022』の概要をご紹介しつつ、初日の様子をレポートしよう。ラーメン・つけ麺・まぜそば大好きっ子たちよ……待たせたな!

・全店1杯900円

2022年10月6日(木)から11月9日(水)まで『大つけ麵博2022』はおよそ1カ月間にわたり開催される。会場は東京都新宿区の「大久保公園」で、料金はどのラーメンも1杯900円。現金は使用できず、電子マネーのみの決済となっている。

3年ぶりに開催される『大つけ麵博2022』の見所は、何と言っても史上最多となる “101店舗” のラーメン店が全国から集結していること。日本全国津々浦々、普段はなかなか足を運べないラーメン店の味を堪能できるのは『大つけ麵博2022』ならではだろう。

また会場では常に101店舗がオープンしているワケではないのでご注意いただきたい。ラーメン店は約10店舗がローテーションで営業しているので、どの店がいつ出店しているかはスケジュール表を確認いただければ幸いだ。

・初日から行列

というわけで、いざ大久保公園へ! 初日はあいにくの天候で、時おり小雨がパラついていたが、オープンの11時前にはすでに50人ほどの行列が出来ていた……ってマジかよ!! みんなそんなにラーメン好きなんかい!

ラーメン大好きっ子たちの熱き想いを背中で感じながら、記者は3つの商品を購入した。以下でそれぞれご覧いただきたい。


カネキッチンヌードルの「地鶏と鴨ロースの醤油そば」


ストライク軒ヌードルスタジオの「シンカーREBORN 2022」


特麺コツ一丁ラーメンの「猛烈背脂交響麺 まとわりの望」


この中で最も行列が出来ていたのが「カネキッチンヌードル」で、ラーメンを受け取るまでに15分くらいは並んだだろうか? 旨味の強いスープが特徴的で、鴨肉の味も非常に強かった。上品でありながらパンチ力のある一杯だ。

ストライク軒ヌードルスタジオのつけ麺は、はまぐりと鶏白湯、さらにはトリュフが加わっているとのことであるが、言われないと正解に辿り着くのは難しいかもしれない。独創的な味で美味しくいただいたものの、追加でトッピングをしないと具材はやや寂しかった。

最も衝撃を受けたのは特麺コツ一丁ラーメンの「猛烈背脂交響麺 まとわりの望」で、背脂のパンチ力がハンパねえ! 一口で胸焼けを起こしそうなほどの濃厚な味わいは、とんでもない中毒性を兼ね備えている。かつてないほどハードパンチャーなまぜそばであった。

有名店が集結しているだけあり、おそらくどの店で食べても「まずい」ということは無いのだろう。一定のクオリティを期待できるところが『大つけ麵博2022』の良いところである。

・900円で食べられるけれど

一方で「ラーメン代は電子マネー。トッピングは現金」などといったオペレーションは意味不明と言わざるを得ない。さらにトッピングはそれなりのお値段(無しだと寂しい)なので「900円は最低限の値段」と覚えておくといいだろう。

とにもかくにも、ラーメン好きが待ちわびた『大つけ麵博2022』が始まった。お目当てのラーメンがある人も無い人も、行けば美味しいラーメンにありつけるハズだ。『大つけ麵博2022』は11月9日(水)まで開催される。

参考リンク:大つけ麵博2022公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼会場は屋根が設置されている。撮影ブースもあったぞ。