有楽町駅のD5出口は、案内板から抹消されていた。本来D5出口が最寄りだったと思しき場所には、D7・D9などの別の出口が提示されている。そして、D5出口はなぜか閉鎖中

おかしい。たしか、数日前はD5出口を利用できたはずなのに。これは一体どういうことだろう? 気になったので別のルートで地上に上がり、D5出口あたりの方を見てみると……うわ〜! 何か建設中だ〜!!



ただし、パッと見たところ何かはよく分からない。テントのようにも見えるし、ちょっとした格納庫のようにも見える。たしかめるべく、設営現場の人に聞いてみたところ……


「オリンピック関連の工事です〜」


そうだ、そうだ。東京オリンピック・パラリンピック、もうすぐ始まるんだった。だから準備が進んでいるのは当然なのだが、東京在住の身でありながら今の今までまったく実感が湧いていなかった。なんなら、設営現場のおじさんに言われて初めて実感が湧いたと言ってもいい。

そもそも、「どうやらマジでやるらしい」となったのも割と最近な気がするし、なにより東京オリンピックそのものより開催をめぐる意見の対立が注目されまくっている

もしもコロナがなければ、テレビ局のリポーターが「オリンピック・パラリンピックの準備が着々と進んでおりますよ〜! 会場を見てみましょう〜」と陽気なテンションで報じていただろうが、ご存知のとおり今はそんな雰囲気ではない

だから、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されるってことは知っていても、その準備のために “何か” が設営中だったり、一部の地下鉄出口が閉鎖されていることを知らなかった人、結構いるのではないだろうか?


ちなみに、設営現場の何人かに聞いてみたものの、建造中のものが “何か” は結局分からなかった。分かったことといったら、閉鎖中の有楽町駅D5出口が「東京国際フォーラム」に通じていること。

そして、東京国際フォーラムは「ウェイトリフティング・パワーリフティング」の会場になるってことくらい。なので、私が確認した “テントっぽいもの” はその会場の一部……かと思われるが、詳細は近日中に明らかになるだろう。


・周辺は通り抜け不可に

で、会場設営の影響はD5出口が閉鎖になっているだけではない。気をつけるべきなのは、設営によって東京国際フォーラムの近辺が2021年9月29日まで通り抜け出来なくなっていることだ。


詳しくは東京国際フォーラムの公式サイトを参照していただきたいが、地下鉄・有楽町線から京葉線に抜ける地下コンコースも9月の終わりまで通り抜けできない。

もちろん、東京国際フォーラム周辺だけの話ではない。先日、開会式が行われる国立競技場近辺へ行った際にも、周囲が通行止めになっていた。


・Googleマップは認識せず

で、どちらの場所でもGoogleマップは通行止めを全く認識しておらず、「そこを横切れ」的な指示を普通に出してくるからややこしい(2021年7月8日時点)。


おのれGoogleマップめ……! 貴様のせいで遅刻を……!! とならないために、競技会場の近くに行かなければいけない用事がある方は、いつもより時間に余裕を持って出るようにした方がいいかと思われる。

っていうか、どこで何が行われるかをイマイチ把握していない人、私の他にも結構いるような気がするが……どうだろう? これもまた競技以外の部分が注目されまくっている影響だろうか?

念のために言っておくが、東京オリンピックの開会式は2021年7月23日。あと2週間後だ。

参考リンク:東京国際フォーラム(PDF)、東京2020オリンピック、東京メトロ「有楽町駅
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
ScreenShot:Googleマップ(iOS)