愛し合う家族や恋人同士さえも引き裂く「酢豚パイン論争」を、あなたもご存じかと思う。いま勝手に名付けたので「知らねーよ」という人もいるかもしれないが、酢豚にパイナップルを入れるのは是か非か、というアレである。

このたびピザハットがパイナップル入りのピザ「パインプルコギ」を発売。しかしピザハットも論争を意識したのだろう。事前に周到なモニター調査を実施。

その結果、パインピザ否定派が約27%いるが、1度も食べたことがない層も多く、一種の「食わず嫌い」ではないか、という結論が導き出された。食べてさえくれれば「きっと好きになる」というのである!


・「プルコギ・フェスタ4」(Mサイズ 税込3132円 / Lサイズ 税込4860円)

全力売り出し中なのは「プルコギ・フェスタ4」という4種ピザ。定番商品「特うまプルコギ」に、キムチ・ハラペーニョ・パイナップルの3種のトッピングを組み合わせた商品だ。

パインプルコギ単品もあるが、あえて4種ピザを用意しているところに、「いや別に必ず食べなきゃってワケじゃないんですよ~?」とパイン否定派を巧みに招き入れる作戦が感じられる。

ちなみにパインにこだわるのは “中の人” にパイン農家出身者がいて……ではなく理由がある。

肉とパイナップルはもともと相性がよいとされる食材で、たとえばバーベキューでパイナップルは定番食材なのだとか。そういえば、シュラスコでも焼いている。

たしかに肉料理とフルーツを合わせるのは、欧米人には抵抗がないようだ。IKEAのミートボールにジャムがついてくるのにはビックリだけどね。

前置きが長くなったが、食べてみよう。


こちらはレギュラーメニューの「特うまプルコギ」。2000年の発売から20年以上、全メニュー中で売上1位を誇っているのだそう!

あまじょっぱい濃厚プルコギに、マヨネーズがきいている!

なんでも開発当初、ピザハットでは全世界で同じ味のトマトソースを使用することが決められていたため、アレンジが制限されていたのだそう。そこで日本オリジナルとしてマヨソースを使うことを思いついたんだって。

続いてキムチ。


辛さはほとんどない。キムチのクセも強くなく、どちらかというと白菜のシャキシャキ食感を楽しむメニューだな。「3つの新味にはあえてマヨソースを使用しないことで、味の違いを明確に」とのことで、マヨネーズは入っていない。

ハラペーニョはご想像のとおり、ピリリと辛く刺激的。激辛というほどではないから、辛いのが苦手な人でもたぶん大丈夫。

そして本日の主役パイン。


ん? んんん?


そんな……まさか……こんなことが……


パイン入りが1番……美味しいだと……!!!???


もう1度いうが、パインピザが……


1番美味しい────!


忖度(そんたく)なく、いわせていただくが、1周まわってパインプルコギに戻ってもやっぱり結論は変わらなかった。

こってり濃厚なプルコギピザは、最初は美味しいのだけれど飽きやすい、という特徴があると思う。そこにパインが加わると、さっぱりとした酸味が出て、それでいてコクも加わり、深みのある複雑な味わいに!

ちなみに筆者、フルーツは全般的に大好物。なので酢豚にパインが入っていても、皿を投げ出すような憎悪は抱かないが「別になくてもよくね?」とは思う。

しかしプルコギピザには、パイン必須である。パインが加わって完成している、とさえいえる。まさか、まさか、こんなことがあるなんて……!!


・テイクアウトだとめちゃ得

販売は2021年8月15日までの予定。だけれどこれ、売れちゃったらレギュラーメニューになるんじゃないの? そんな奇跡を期待している!

現在(2021年10月3日まで)ピザ全品デリバリーで30%OFF、お持ち帰りで50%OFFキャンペーン実施中。テイクアウトだとMサイズ1500円ちょっとで食べられるということを覚えておいて欲しい。もうデリバリーでは頼めない、というくらいのお得さだぞ。


参考リンク:ピザハット
執筆:冨樫さや
Photo:PR TIMES、RocketNews24.
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