ココイチには、独自のメニューを提供する店舗が多く存在する。名古屋は矢場町店の「赤みそカレー」や、東京は飯田橋駅西口店の「新潟ブラックカレー」などがその例だ。

それらには見た目からして特徴的なものが多いが、中にはパッと見た感じでは普通のカレーと変わらない独自メニューを提供しているところもある。例えば秋葉原駅昭和通り店の「秋葉原まかないカレー」だ。

筆者も昔から存在は知っていたが、見た目が普通すぎてスルーし続けていた。しかし噂によると、ルー自体が店舗独自の味となっており、通常のココイチのカレーとは全く別物だという。

・オリジナル

正直にいうと、てっきり既存のトッピングを適当に組み合わせただけとか、その手の「オリジナル」だと思っていた。まさかルーの味がオリジナルだったとは。お値段はデフォルトだと税込み712円。ミニチーズ入りを選べば税込み822円。


店員さんにどちらがいいか聞いたところ「私はチーズ入りが好きです」とのことだったので、チーズ入りをオーダー。


デフォルトの具材は、フライドチキンと茄子


・味付けが濃厚

見た目はマジに通常のココイチのカレーと区別がつかない。香りも特に変わったところはないと思う。が、食べてみると……


えっ、濃厚!


通常よりも明らかに濃い。些細な差とかではなく、めちゃくちゃ味が違うではないか。なんだろうこれは。濃厚で、味に深みがある。ウスターソースを隠し味にいれたタイプのカレーを彷彿とさせる うま味も感じる。

残念ながら筆者の舌は優秀ではないため、ルーの成分を解き明かすことはできない。しかし、とてもウマいことだけは確かだ。チーズを入れたのも正解だったように感じる。濃い味にチーズが合う。

個人的にはノーマルのココイチのルーより、この「秋葉原まかないカレー」のルーの方が好きかもしれない。深み、コク、まろやかさのステータスが、デフォルトのココイチのカレーより、間違いなく上回っている。

対して、辛さや、ココイチ特有のサラサラとして軽い感じはやや失われているため、そこはトレードオフといったところか。何にせよ、このカレーを食べられるのは秋葉原駅昭和通り店のみ。唯一無二のココイチ体験と言えよう。アキバでカレーな気分になった時には是非食べてみてくれ!

参考リンク:CoCo壱番屋
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.