ココイチには店舗限定メニューなるものがあるのをご存じだろうか? 全国の一部の店舗にて提供されている、一風変わったカレーたちのことである。

それらは基本的に日本各地のご当地カレー。例えば北海道のココイチでは北海道のご当地カレーが提供されている。が、一部では店舗のある場所とは無関係な地域のご当地カレーが販売されているケースも。

例えばJR飯田橋駅西口店。東京のド真ん中の店舗なのに、なぜか「新潟ブラック」という、新潟のご当地カレーと思しき店舗限定メニューが販売されているのだ。

・860円

食べる側とすれば、新潟まで行かなくてもいいのでありがたい限り。東京駅で日本全国の、地方限定なお土産が買えてしまうのと似たようなものだろう。

店舗に赴き席につくと、そこには待ってましたとばかりに「新潟ブラックカレー」専用のメニューが。お値段は税込み860円とのこと。また、ソースのみもあるようで、そちらは税込み650円。


さっそく注文し、出てきたのがこちら。なるほど、真っ黒だ。


見れば見るほどに黒い。なんとなくわかるかと思うが、黒さの由来はイカ墨


黒くてわかりづらいが、具材としてイカリングが入っている。


・独特の旨味

食べてみると、粘度の高さが特徴的だ。ココイチのカレーはどちらかと言うとサラサラしていると思うが、「新潟ブラック」はイカ墨によってトロトロしている。

辛さそのものは、通常のココイチと同じか、もしかしたらほんの少しマイルドな感じ。聞いてみると、ノーマルなポークカレーをベースとし、そこにイカ墨を混ぜて作るのだそう。

イカ墨と具材のイカリングによって若干の海鮮フレーバーが漂い、イカ墨の濃厚な旨味が感じられてとてもウマい。


もっと早く知っていれば、近くに来るたびに食べていたものを。これは素晴らしいイカ墨カレーだ。なお、特に期間限定ではなく、JR飯田橋駅西口店ならいつでも食べることが可能。また、新潟県のイエローハットシティ長岡店でも提供されているもよう。

長岡も飯田橋も遠い! と言う方は……もしかしたら、自分で通常のイカリング入りポークカレーをテイクアウトし、その辺で買ってきたイカ墨を入れたら似たものが作れる……かもしれない。

参考リンク:coco壱番屋
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.