同じメニューでも、より手軽にカジュアルに食べてもらうために特価で提供……それが飲食店の「ランチ」だと思っていたが、『なか卯』が型破りのサービスを開始した。これまで時間限定だった「ランチセット」「夜セット」を、テイクアウト限定で24時間オーダー可能に。ランチという概念をぶち壊しにきているぞ。

たとえば従来「ランチセット」は10時~17時、「夜セット」は17時~翌朝5時の時間限定メニューだった。丼&汁物など、お得なセット価格になっているが、それが時間を問わずテイクアウトできるという。試しに買ってみよう!


・実際に購入してみよう

ただいまの時刻は18時近く。本来だとランチメニューは終了している時間だが、公式アプリまたは券売機で「お持帰り」を選ぶと、セットメニューがずらっと出てくる。

たとえば最安、税込500円のワンコインなら「和風牛丼弁当 + はいからうどん(小)」や「はいからうどん(並) + 選べるミニ丼弁当」がある。

これは前者「和風牛丼 + はいからうどん(小)」。うどんは温冷を選べる。


実は筆者、『なか卯』の持ち帰りは初体験なのだが、ご飯とおかずの2層構造になっている! 知らなかった。持ち帰るあいだにご飯がベチャベチャにならなくていい!

容器はレンジOKなので、温め直しが可能だ。


ちなみに提供は驚くほど早い。混雑状況にもよるだろうが、筆者の体感的には「サービスで出されたお茶を2、3口飲んだら呼ばれた」という感じ。

うどんも同じく、自分のタイミングで麺をつゆに入れる。

ところで『なか卯』は「京風うどん」の店。なんでも濃口の北国で育っている筆者は、実はいつも「なか卯のうどんはパンチが足りない」と思っていた。優しすぎるというか、主張が足りないというか……。

ところが、丼のおともにして「お吸い物」のようにして食べると、ぴったり合うじゃないか! こういうことか! スープまで飲み干した。

昼夜通して、もっとも割引額が大きい「カツ丼弁当&鶏塩うどん(小)セット」の場合、通常価格より250円お得。ランチ特価の税込690円で終日テイクアウトできる。

カツ丼も同じく、上段と下段に分かれた2層構造。食べたいタイミングでご飯とおかずをドッキングできる。

半熟とろとろの卵が美味しい!


季節定番商品「鶏塩うどん」は、スープに鶏肉が入っている。添付の「ペッパーガーリック」を入れるとラーメンのような濃厚な味わいに!

たぶんニンニクのせいだと思うけど、なぜか筆者の脳裏にはフライドチキンが浮かんだ。「なか卯のうどんはパンチが足りない」……なんて前言撤回。個性的な洋風うどんだ。


・夜間もテイクアウトに対応

想像するに、24時間営業の同店にとって、緊急事態宣言下の時短営業はかなり苦しいものがあるだろう。おそらくテイクアウトだけでも利用して欲しい……という思いで、発令中の地域でも夜間閉店はせず今回の企画に対応する店舗が多い。最寄り店の状況は公式ホームページで確認して欲しい。

サービスは1月20日からすでに始まっている。一部店舗、一部商品を除いて全国で実施。なお店内飲食の場合は、従来どおり時間で「ランチセット」「夜セット」が切り替わる。会社帰り、夕飯の持ち帰りにぜひ!


参考リンク:なか卯 [1] [2]
Report:冨樫さや
Photo:RocketNews24.