カルビーの新製品『ポテトチップス ピエトロドレッシング味』(期間限定)がスーパーに山積みされているのを発見した。その瞬間、脳裏にひらめいたのが「サラダにかけたらドレッシング代わりになるのでは?」だったなんて……我ながら情けなくて言えやしない。
……ところがレジの行列へ加わったとき、私は思わず「アッ」と声を上げた。前方に並ぶカップルのカゴに入れられた商品が、ズバリ “ポテチとピエトロドレッシングとレタス” だったからである。同じ疑問を抱く人が多いとなれば、これは検証してみるしかないだろう。
・創業40周年
福岡発祥のファミリーレストラン『ピエトロ』は今年で創業40周年。看板商品はパスタなのだが、それより有名なのは……
そう、ドレッシングだ。
ピエトロの店舗は九州と東京に集中しているため、実際に店でパスタを食べたことがないという人も多いのではないだろうか。しかし『ピエトロドレッシング』はご存知の通り、多くのスーパーなどで販売されている。
酸味と醤油が絶妙にイタリアンしているこのドレッシングには根強いファンが多い。ポテトチップスとのコラボも納得だ。
通常の袋入りポテチに加えて、筒状の『ポテトチップスクリスプ』も同時発売されているぞ。
・マジでピエトロドレッシング味なのか
今回の検証、まず前提としてポテチが「本当にピエトロ味」であることが求められる。
先に袋入りのスタンダートポテチを食してみよう。
……………
……………
う〜ん……
ピエトロ……かなぁ? これを事前情報なしで「ピエトロ」と答えられたとしたら、ピエトロ好きというより予知能力に近い気もするけど……。
続くクリスプのほうが味を強く感じることができるため、ピエトロ感に興味がある人はこっちを食べてみることをオススメする。しかしこちらも「ドレッシングかも」というセンまではいくけど、答えに辿り着くかは甚だ疑問だ。
ピエトロ味であることを隠して当サイトメンバーにも試食してもらう。
「微妙な味」「 “和” は感じる」「シーザーっぽい気もする」等といった意見が寄せられたが、やはり肝心の「ピエトロ」にはかすりもしないという結果になった。
・イヤな予感
ドレッシング味を謳っている以上はそれなりに濃い味付けなのかと思いきや、予想に反して “ほのかな味わい” だったピエトロポテチ。酸味と醤油の気配は感じられるため、近いことは近いのだろうが……これをさらにサラダで薄めたら一体どうなってしまうのでしょう?
不安を感じつつポテチを砕き、サラダと混ぜて食べてみたところ……
薄っ!!!!!
でも歯ごたえは超イイ!
「生野菜にポテチをまぶしたもの」という事実は揺るがないものの、シャキシャキ野菜にパリパリポテトの食感がとてもよくマッチしている。オシャレサラダに乗っかっている「クルトン」や「フライドオニオン」と同じ効果なのだろう。個人的には断然こっちが好みだ。
クリスプのほうも砕いてサラダと和えてみた。硬くて存在感が強いため「サラダと融合している」とまではいかない気がするが、そこは好みの問題である。
あぁ、これで味さえ濃ければ……!
・ってことで
「ポテチのピエトロ味をサラダにかけたらドレッシング代わりになるのか?」……その検証結果は、残念ながら「ちょっと厳しい」というものだった。結果は結果として真摯に受け止める所存である。
……ってことで検証の根底を覆すことにはなるが、ここであえて先ほどの「ピエトロ味のポテチを混ぜたサラダ」にピエトロドレッシングをぶっかけてみることにしよう。ピエトロファンのために生まれた「ダブルピエトロ」ともいうべき一皿の爆誕だ。
やはり……完璧なウマさ!!!!!
ただでさえウマいピエトロサラダにポテチの食感が見事融合。これはお店を超えたといっても過言じゃないのではないか? ”油と油の合わせ技” という罪悪感を「サラダである」という事実が打ち消してくれる点も嬉しい。
また「ピエトロ味のポテチにピエトロドレッシングをディップする」という食べ方もオススメだ。ピエトロドレッシングのポテンシャルを痛感する結果となった今回の検証。他にも様々な食品と組み合わせの余地があり、可能性は無限大である。
なお「うすしお味のポテチでも結果は同じなんじゃないか」という件に関しては各自の判断に委ねさせてくれ。
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
▼ハンバーガーの要領でポテチとサラダをサンドする方法。これはオススメしない