巨大蜘蛛の代名詞的存在タランチュラ。蜘蛛好きじゃなくとも、その名前くらいは聞いたことがあるだろう。カエルなど小型の動物まで食し、蜘蛛なのに毛が生えてて見方によってはファンシー。でも、足は8本ある。蜘蛛だから。
そんなタランチュラが上野アメ横の「昆虫食自販機」で販売されていた。というわけで、購入しようとしたところ罠があったでござる。蜘蛛だけに。
・タランチュラ缶
ゲンゴロウ、バッタ、タガメ、竹虫、蚕、フンコロガシなどなど29種類の虫缶が販売されているこの自販機。以前の記事で、私(中澤)は「お楽しみCAN」という全然楽しくない缶を購入したことをお伝えしたが、その時気になったのがタランチュラである。
2600円というおよそ自販機とは思えない価格で販売されているタランチュラ缶。しかし、投入口を見るとどうやら万札と5000円札は使えないようだ。
・1000円札を投入
財布には1000円札が3枚。よし、買える。札の投入口に1000円札を入れると、「ウイ~ン」と飲み込まれる1000円。だがしかし……
2枚目を入れようとしても自販機が飲み込んでくれない。札がよれているのだろうか? ところが、別の札に変えてみてもピクリとも反応しない自販機。1度飲み込んで吐き出すという動作すら見せないのは妙だ。そう思い、投入口を改めて調べたら小さい貼り紙が貼られていた。なになに?
「1000円札のご利用は1枚のみとなります。(2枚入りません)両替機をご使用のうえ硬貨にてお買い求め下さい。」
──1000円札が1枚しか入らないだと!? ほとんどの缶が1000円超えなのに! つまり2600円のタランチュラを買うには、1600円分の硬貨を積み上げる必要がある。ゲーセンかよ!
・混乱
そんな量の硬貨は持ち合わせていない私。あやうく混乱しかけたが、でも待てよ。わざわざ「両替機をご使用のうえ」と書かれているということは、ひょっとして近くに両替機があるのだろうか?
そこで周辺を探ってみると、自販機の影に隠れるように両替機が。ふむふむ、ここでコインに両替した上で自販機に投入すればいいわけか。って、ゲーセンかよッ!!
ともかく、1000円札を投入してみよう。ウイ~ン……ジャラジャラジャラ! な、なにィィィーーーー!?
硬貨が全部100円だと!?
結局、購入するために16枚の100円玉を嵐のごとく投入するハメになった。スト2弱い金持ちかよォォォオオオ!!!
・購入の際は注意
というわけで、上野の昆虫食自販機でタランチュラを購入する際はあらかじめ500円玉を3枚用意しておいた方がいいだろう。なお、今回購入したタランチュラはもちろん食べるわけだが、それは閲覧注意になると思うので別の記事でご報告させていただきたい。
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.