意味が分からないよ……。私(中澤)が思わずそうつぶやいてしまったのは、コンビニの雑誌コーナーでのことだった。今週の週刊少年チャンピオン1月号でバラエティ番組『水曜どうでしょう』がマンガ化されていたのである。

確かに、『水曜どうでしょう』はレギュラー放送が終了した今も熱烈なファンを抱える番組。でも、旅メインのバラエティー番組がマンガ化ってどういうことだよ!? これどうやっても面白くならねえだろ! そこで購入して読んでみたら……ガチで意味が分からないよ。

・番組ドキュメント?

大泉洋さんやミスターなどの「どうでしょう班」が表紙をジャックしている今週のチャンピオン。1ページ目を開くと、巻頭カラーで「新連載!! 超巨弾71P!!!!!!」の文字が飛び込んでくる。長ッ

物語はドキュメントタッチの電車内の会話から始まった。話しているのは、モサッとボリューミーなくせ毛ヘアーから大泉洋さんであることが分かる。

・突然変わる世界線

『1997年水曜どうでしょう「サイコロ3前編」3日目 鳥栖12:41発「つばめ11号」鹿児島へ向かう車中での会話』と書かれているため、実際のやり取りを書き起こしたものだと思うが……

ひょっとしてガチで番組のドキュメントマンガ? これ大丈夫か……? そんな不安を抱きつつページをめくったところ……


見開きで角刈りかつ劇画のオッサンが現れた!!


えっ、誰? あまりに突然の世界観の変貌に頭が追いつかない。だが、カラーページの最後で主役っぽく1ページまるまる使ってるところを見ると、この角刈りひょっとして大泉洋なのか

私がページをめくった瞬間、過去の大泉洋に何かが起きて歴史が変わったのかと思うレベルで唐突に角刈りになっている。なんじゃいこりゃあ!?

そう思いながら、本編に進むと、再びまるまる1ページを使った角刈りふんどし姿の大泉洋が現れた。角刈りのまま進めるというのかッ!?

・最初からもう1度読み直す

パラパラ見ているとあまりに意味不明だったため、今一度ちゃんと読んでみると、どうやらこれは大泉洋さんが『水曜どうでしょう』の番組内でついた嘘をマンガ化するプロジェクトのようだ。今回は、大泉さんの代表作である『喧嘩太鼓』がマンガになっている模様。

ストーリーや内容についてはご自身の目でご確認いただければと思うが、個人的には、眠っている時に見た夢を日記につけたようなマンガだと思った。さすがホラ話という感じ。

・読み切りではなく連載

さて、ここで今一度注目したいのがこれが「連載」という事実。そう、読み切りではなく、普通に「新連載」と言い切っているのである。まあ、1カ月とかでも連載は連載だしな。そこでチャンピオンを発行している秋田書店にどれくらい続く予定なのか聞いてみたところ……


秋田書店「番組内で語られたホラ話は大体連載されると思います。また、新作ホラ話もあるので、普通に連載されていく予定です」


──とのこと。どうやら、1カ月とかの短期連載ではないっぽかった。なお、『水曜どうでしょう』のファンであるロケットニュース記者あひるねこに聞いたところ、「マンガより座談会が本番だった」とのこと。

マンガの後に『水曜どうでしょう』のメンバーによる座談会の書き起こしが載っているのだが、どうやら、番組の空気感は座談会の方が濃いみたいだ。今回のマンガ化についてや、当時の話なども振り返る内容は確かに胸アツなので、気になったファンはぜひチェックしてみてくれ!

参照元:週刊少年チャンピオン
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.