マジかよ『絶対可憐チルドレン』ってまだやってたの!? 今週の週刊少年サンデーで最終回を迎えるということを聞いて、まず衝撃を受けたのはそこだった。

連載期間は約16年。私(中澤)が最後に週刊少年サンデーを買ったのは、ザ・チルドレンが中学生の時だったか。そこで久しぶりに週刊少年サンデーを買ってみたところ、衝撃はまだまだ続くことになる──。

・絶チルと青春

日曜朝に放送されていたアニメ『GS美神』から椎名高志先生を知った私。確か、週刊少年サンデーを購入するようになったのも、『GS美神』と青山剛昌先生の『YAIBA』が読みたかったからだった

そんな『GS美神』が終わった後、『MISTERジパング』を経て、絶チルが始まったのだが、最初はちょっと引いたことを覚えている。ロリが前面に出すぎていてなんか恥ずかしかったのだ。でも、やっぱり面白いのでコソコソ読んでいた。

今ほどオタクに寛容ではない時代。エスパー小学生美少女が主役だった絶チルが少年誌で連載されていたことにより、今の時代に切り開いたものは大きいと思う

・サンデー離れ

で、主人公の薫たちが小学校を卒業して中学生になったくらいまではサンデーを買っていた記憶がある。そこで調べると小学校卒業式の回は「138sense. 反抗作戦第一号(1)」。これが掲載された週刊少年サンデーは2008年33号なので13年前のようだ

多分、この辺で絶チルと『ハヤテのごとく』くらいしか読むものがなくなりサンデー自体を買わなくなった。しかし、今連載陣を改めて見ると、『名探偵コナン』『MAJOR』『クロスゲーム』から、『神のみぞ知るセカイ』『結界師』『史上最強の弟子ケンイチ』までいくらでもあるやんけと思うから不思議である。

・いきなり最終回を読んでみた

まあ、椎名高志先生は、私にとってそれくらい特別だったということかもしれない。絶チルも途中で離脱したとは言え、私が1番マンガ好きだった頃を彩った作品。そんな本作の有終の美を見届けるためにも、ほぼ13年ぶりに週刊少年サンデーを買ってみたところ……ファ!?

めっちゃ高くなってる……!


レジに表示された金額を見て衝撃を受けた。340円って、私が毎週買っていた頃より100円くらい上がっているではないか。13年の歳月を感じる

・衝撃の連続

サンデーを開けば、その歳月はさらにのしかかってくるに違いない。なぜなら、絶チルはストーリー漫画だからだ。13年分のストーリーをぶっ飛ばしていることを考えると、意味が分からないことになっている可能性は高い

というか、13年は意味が分かる方がおかしいレベルだ。高橋留美子作品でそんなことをしようものなら、別マンガかと思うくらい知らないキャラだらけになっているに違いない。そんなわけで、覚悟を決めて絶チルを読んでみたところ、再び衝撃に襲われた。マジかよ!?


超分かるやん……。

っていうか、皆本全然変わってねェェェエエエ!!


作中では3年4年くらいしか経ってないってこと以上に、絵が全くもって同じなのである。『ONE PIECE』や『刃牙』しかり、漫画家さんって、連載が長くなると線が変わっていくのが普通なイメージだったが、小学校卒業回の次に最終回でも時間の経過を全く感じさせない線だ。裏を返せば、絶チルは13年前にすでに完成されていたのかもしれない

というわけで、途中離脱者にも優しい絶チルの最終回。お世話になった人は、ザ・チルドレンの有終の美を見届けるのも良いだろう。椎名高志先生、16年間お疲れ様でした!

執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.