久しぶりにナイスなピスタチオのアイスに出会ってしまった。ローソンのUchi Cafeブランドから発売されたアイス「濃密ピスタチオ(税込み215円)」である。このアイスには、ニュースにして受けるような、インパクトのあるトガった特徴は無い。
名前の通りにピスタチオ度が高く、控えめな甘さゆえにピスタチオフレーバーをガッツリと満喫できるという仕上がり。ひねりも何も無いのだ……。しかし一人のピスタチオ好きとして、これは中々に素晴らしい仕上がりではないかと感じたのだ。マジでナイスなピスタチオ感。
・ホワイトチョコ味という危機感
ピスタチオ系のスイーツというのは、色んなところでそれなりにコンスタントに供給され続けている。しかし多くの場合、どういうわけかピスタチオ味としておきながらもピスタチオ度が控えめでイマイチ満足できない……ように思うのだ。
例えば今回紹介するようなピスタチオをフィーチャーしたアイスにしても同様。アクセントとして入っているベリー系や、バニラのアイスなどが強く、ピスタチオ味というよりは、ベリーやバニラアイスのピスタチオ添えになっている……みたいな。
ピスタチオ党民がピスタチオ味と書いてあるアイスを手に取るとき、期待しているのはひたすらピスタチオのみ。それを邪魔しようという他の全てのフレーバーには滅んで頂きたいところなのだ。
ゆえに、今回もそこまで期待はしていなかった。なぜなら外箱に
「フランス産ホワイトチョコレート」
とか書いてあるから。これは今回もホワイトチョコレートがやたらと強く、ピスタチオの気配は瀕死な感じかもしれない。もしそのような非道がなされていた場合、フランス産だろうがゴッサムシティの下水産だろうが関係ない。そのホワイトチョコには滅んで頂かなければならないだろう……。
・濃密ピスタチオ
過激な思想を胸に中身を取り出してみると、出てきたのは薄緑色のよくあるアイス。正直この時点では何も判断できない。ただ、やはり表面を覆うホワイトチョコの外殻に嫌な予感は増す。あぁ、やっぱりホワイトチョコアイスのピスタチオ添えなのだろうか?
そんな感じでそこまで期待せずに食べてみたところ……
ええやんこれ
ホワイトチョコは主役が誰なのかをしっかりとわきまえており、ほとんど存在を感じない。ピスタチオが外袋に触れて型崩れしないように守るだけの役に徹している的な。そして内側には、濃密なピスタチオの味がするアイスクリームが詰まっている。
個人的には、少し溶け始めてから食べるとグッドだと感じた。その方がぬっとぅりとした食感で、ピスタチオみをより濃く味わえるのだ。ギンギンに冷えた状態だと硬くて食べづらい上に、味も薄く感じられるしな。
それはともかく、商品名は極限まで正直だったと評さざるを得ない。いいじゃないかローソン。わかっとるやん……ピスタチオアイスはピスタチオの味が濃ければ濃いほど正しいのである。
これはきっと静かに売り切れるタイプ。売れ行き具合次第じゃ保存用にまとめ買いもアリかもしれない。ピスタチオ党の皆さん、お勧めなのでお早めにローソンへGO!