とてもファンキーな外観のカレー屋がオープンしたとネットで話題になっている。なんでもお店の壁に「ミニクーパー」が埋め込まれており、車のドアが店の入口になっているのだとか。

そんなバカな……ある訳がない……と思わず耳を疑ったが、実際に行ってみたら本当に車が埋め込まれていた。詳しくは以下の通り!

・マジで埋まってます

ということで大阪・吹田市にやってきた。今回ご紹介するのは、JR吹田駅から徒歩すぐの場所にある『カレービストロ シュートリアル by chika’s kitchen』。2019年6月1日にオープンしたばかりのお店だ。

駅を出て歩いていると、道路の向こう側にそれらしき店を発見。確かに店の前にはミニクーパーと思しき車が。


近づいてみると……。


マジで埋まってるぅぅぅ!!!!!

車が店の壁に埋まってるぅぅぅ!!!!!


よく見れば見るほど、完全に自動車と建物が一体化している。これを埋まっていると表現せずに、何と表現すればよいのか。

「車のドアを開けてお入り下さい」と看板には書かれているが、本当にそれで合っているのだろうか。おそるおそるドアを開けてみると……。

中にはカウンター席と、店員さんらしき人影が。よかった、ここが本当に入口だった!

・コンセプトは大人の秘密基地

車に乗り込んで異世界へ……なんだかバック・トゥ・ザ・フューチャーみたいな世界観!? なんてことを考えながら店内へ。

さっそくカレーを頂きたいところだが、それにしても一体どうしてこんな外観になったのだろうか。料理を待つ間、オーナーの高山智嘉さんにお話を伺うことができた。

高山さんによると、吹田には人が集まるようなスポットが少ないそう。そんな地元の吹田を少しでも盛り上げたいという思いから、楽しくて遊び心あふれるお店作りを目指したのだとか。当初は茶室の「にじり口」のような入口を考えていたそうだが、「もっと面白くて他にはないものを」と追求するうちにミニクーパーのアイデアに至ったらしい。

コンセプトはズバリ、大人の秘密基地。車のドアを潜り抜けて店内へ……確かに秘密基地みたいかも! 

そういえば子供のころ、友達の家の屋根裏部屋に泊まったことがあったが、あのときもハシゴをのぼって狭い入口を通って、なんか探検みたいで妙にワクワクしたな。ここはそんな子供心を思い出させてくれるお店なのかもしれない。

入口のミニクーパーは、もちろん本物だ。知り合いの自動車屋から中古の車体を購入し、ご自身で解体されたのだとか。執念がすごい……。

ミニクーパーといえば、世代を超えて愛されるポップなデザインが魅力。同車のように永く愛されるお店になってほしい、という思いも込められているそうだ。

ちなみに店名に「chika’s kitchen」とあるが、これはお店のある栄通り商店会のイメージキャラクター「ちかちゃん」にちなんだもの。ちかちゃんの写真も見せていただいたのだが……カワイイかよ

・カレーは超本格派!

さて、気になる料理の味はどうだろうか。ランチメニューは「牛筋煮込みカレー」1種類のみ。冷製ポタージュとサラダが付いて、お値段は1000円だ。

一口食べてみると、これがまた美味しい。辛さよりも、甘辛さを感じる上品でフルーティーな味わい。まさに高級レストランで食べるようなカレーだ。ボリュームは控えめながら、この美味しさで1000円なら満足の一言。

具材は柔らかく煮込まれた牛筋、ピクルス、マッシュポテト。牛筋はそこまで大きなものがゴロゴロ入っているわけではなく、あくまで「ルウの味」で勝負しているカレーだと筆者は感じた。果物のジャムを隠し味に使っているというルウは本当に美味しく、ピクルスのコリコリとした食感も楽しい。あっという間に食べ終えてしまった。

料理を担当されるシェフの髙鍋修三さんは、北新地のフレンチ店などで腕を振るってきた料理人歴40年の大ベテラン。これまで培ってきた経験を元に、自分が美味しいと思えるカレーを自然体で作った結果、この味になったということだ。なるほど……確かに奥行きのある味わいは、若いシェフに出せないかも?


赤い車が目印になっている大人の隠れ家。取材を終えた筆者の偽らざる感想は、「美味しい店、みーつけた ♪♪ 」である。ホントにカレーが美味しかったのだ。最初は「話題性ありきの店では?」と少し疑っていたものの、それも今となっては恥ずかしい。

なお、ディナータイムはカレー以外の料理やワインなどもいただけるとのこと。今度は夜に来ようかな。

・今回紹介したお店の情報

店名 カレービストロ シュートリアル by chika’s kitchen
住所 大阪府吹田市昭和町10-24竹寅ビル1階
時間 ランチ12時~14時、ディナー18時~24時(ランチ、ディナーともなくなり次第終了)
休日 火曜日

Report:グレート室町
Photo:RocketNews24.

▼ドアが完成するまでの制作過程

▼サラダはお洒落なスティックタイプ

▼ニンジンの冷製ポタージュも美味しかった

▼辛味を増したい人は、卓上の自家製香辛料を少し入れてみよう

▼車に貼られたシニアマークは、店主がベテランの料理人であることを示している。芸が細かい!

▼体の大きい人は前向きにドアを潜るのが難しいのだとか。筆者は何とかクリア

▼これが栄通り商店会のマスコット・ちかちゃんだ! ちょっと胸元開けすぎじゃないですかね……