これは牡蠣なのか? それとも、せんべいなのか? ──そんなことを考えてしまう商品に出会ってしまった。というのも、商品名を見る限り間違いなく “せんべい”。しかし開封すると、まるでアイロンにあてられたかのような牡蠣が顔を出すからだ。

その姿を見ると、「これは もはや牡蠣の調理法の一種なのでは?」という気がしてしまうが…… やはり “せんべい” に分類されるのだろう。『牡蠣まるごとせんべい』というくらいだし。

・全国で買える広島みやげ

今回紹介する『牡蠣まるごとせんべい』は、広島県の牡蠣専門店「マルイチ商店」が販売している。したがって、広島県のお土産ショップなどに置いていると思われるが、ネットでも販売されているから全国で購入可能だ。なお、Amazonでも取り扱っており、Amazon’s Choiceにも選ばれていた(2019年6月4日時点)。

お値段の方は、公式オンラインショップの価格が16枚入りの箱で810円(送料別)。単純に計算すると1枚50円ほどになるので、せんべいとして考えたら明らかに高い。しかし、特殊調理法によって干物的な感じになった牡蠣と考えたらリーズナブルだ。

どう捉えるかは人によるだろうが、実際に食べた私の感想を言わせてもらうならば、「せんべい」より「牡蠣寄り」なのではないかと思う。

なにせ、せんべい1枚につき牡蠣1粒が使われている。なので、当然ながら ”牡蠣” 感が強い。食べると、牡蠣の上品なところだけ抽出したような香りが、鼻の奥に抜けていく。そのまま煮込めば、牡蠣のダシだって出る……かもしれない。

それほどまでに “牡蠣” でありながら、賞味期限は製造日より120日なので、そこそこ日持ちもする。


・お土産に最適

これらの条件を考えると、『牡蠣まるごとせんべい』がお土産・手土産として最適だということに、多くの方は賛同してくれるのではないか。なんなら、広島県に行ってなくてもネット注文して人に渡す価値があると、私は思う。

ちなみに我が家では、『牡蠣まるごとせんべい』のことを「隠れた “手土産の王”」とか、「無冠のお土産キング」などと呼んでいる。買ったら自分たちで食べてしまうので、人に渡したことは一度もないのだけれど。

参考リンク:マルイチ商店「牡蠣まるごとせんべい公式」「オンラインショップ」、Amazon
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.