あれはたしか2年前のことだったと思う。政府と経済界は、個人消費を喚起するため、あるキャンペーンを開始した。それが「プレミアムフライデー」の始まりである……。
まるで遠い昔のことのように思えるのは、私(佐藤)だけだろうか? いや、誰もが遠い昔と感じているかもしれない。なぜなら……もう誰も話題にしないからである! 皆さん、アイツのことを! プレミアムフライデーのことを忘れないでください!! まだちゃんとホームページは生きてるんだからッ!!
・「プレミアムフライデー」とは?
一旦おさらいしておこう。「忘れるな」と言っている私も、昨年は何度か忘れていたことがあったので、そもそもプレミアムフライデーとはなんぞや? ということを、皆さんと一緒に考えてみたいと思う。公式ページにはこうある。
「月末金曜は、少し早めに仕事を終えて、ちょっと豊かな週末を楽しみませんか?」(プレミアムフライデー公式ページより)
私の記憶がたしかなら、「15時に帰ろう」ということだったが、それがマズかったのでは? と私は勝手に分析している。月の終わりの金曜に、15時になんか帰れる訳がなかろう……。職種にもよるが、大抵の企業ではなかなか難しい。
・15時帰れなくてもいいじゃない
そこで私はこう考えたい。「早く帰ろようが帰れまいが、そんなことはもうどうでもいいじゃないか」と。「月終わりの金曜日をプレミアムフライデーと呼ぶだけでいいじゃないか」と。まるで街の時計台が一日の終わりに鐘を鳴らすように、プレミアムフライデーと聞いたら、「今月も終わりか~」と思えばいいじゃないか。
プレミアムフライデー推進協議会がどんな手を打とうと、15時に帰ることができる人なんて そうそう居ない。経産省のホームページで「プレミアムフライデー直前情報」なんか公開したって無駄だ。吉本興業の芸人で結成された「吉本坂46」がプレミアムフライデー応援隊に就任したところで、仕事が早く終わる訳ではないのだ。
だから、時計台の鐘の音のように月末のお知らせだと思えばいい。せめて忘れるな! プレミアムフライデーを……。
参照元:プレミアムフライデー、経済産業省、日刊スポーツ
執筆:佐藤英典