もう皆さんすっかり忘れていると思うけど、先週の金曜日。つまり1週間前の2017年2月24日は初めての「プレミアムフライデー」だった。月末の最終金曜日は15時に退社しようという働きかけが行われていたのだが、その結果どれだけの人が早く会社を後にできたのだろうか?
ある調査によると、2月24日に早く帰った人は調査対象約3000人のうち、たったの3.7パーセントだったそうだ。これのどこがプレミアムなのか……。
・奨励されていても……
株式会社インテージは、インターネットでプレミアムフライデーに関する調査を行った。まず事前に、6750人を対象にプレミアムフライデーが実施されるかどうかを質問。そうしたところ、「実施されることが決まっている」と答えたのは、全体の2.5パーセントにとどまったらしい。
次に、2月24日のプレミアムフライデーを終えた後に、3423人に「プレミアムフライデーが実施・奨励されたか?」と尋ねると以下のような結果に。
プレミアムフライデーが実施された 2.8パーセント
プレミアムフライデーが奨励された 7.7パーセント
プレミアムフライデーが実施・奨励されなかった 89.5パーセント
実施も奨励もされなかった人がほとんどだ。では、実際に早く帰ることはできたのだろうか? 同じく3423人に尋ねると……。
早く帰った 3.7パーセント
早く帰らなかった 96.3パーセント
全然浸透していない……。会社が奨励しているにもかかわらず、早く帰らなかったという人までいる。別の調査結果を覗いてみると、その理由が垣間見える。プレミアムフライデーで「早く帰らなかった人」206人に、その理由を尋ねると、もっとも多かったのは「仕事が終わらなかったから」なのだとか。
・年末にはどうなる?
そりゃそうだろう。だって、普段から15時に帰れるように、仕事が組み立てられていない。職種によっては、そもそも15時退社はムリってこともある。それを横並びで「15時に帰ろう!」と言われても、帰れる訳がない。
どこがプレミアムなのか? 来月も繰り返すのか? プレミアムフライデーの経済効果とは、何だったのか? 2017年が終わるころに、「そんなのあったね」とならなければいいのだが……。