あれは約4年前……「鳥取県が “蟹取県” への改名を発表した」というニュースに、少しだけ世間がザワついた。覚えている人はどれくらいいるのだろうか。蟹取県では今でもカニ関連のイベントやカニが当たるキャンペーンなどを絶賛開催中なので、鳥取出身者としては再び注目される日がくるのを願ってやまない。みんな鳥取へウェルカニ!
カニの水揚げ量日本一の鳥取県。実はその大部分を水揚げしているのは、境港市という島根との県境にある小さな市である。つまり県が境港市に乗っかっているかたちの蟹取県なのだ。
しかし、当の境港市がカニをメインに町おこししているかといえばそうでもない。境港市にはカニをもしのぐ「絶対的エース」の存在があるからだ。それは空港に降り立つと一瞬で明らかになる。
そう、鬼太郎である。市民の誇りすぎて「米子鬼太郎空港」という空港名にまでなってしまった。
・さかなと鬼太郎のまち
『ゲゲゲの鬼太郎』原作者の水木しげるさんは境港市の出身。地元のためにとほぼ無償でキャラクターの使用を認めており、境港市では神様扱いされているのである。
空港をはじめ町中いたるところで、鬼太郎と仲間たちにお目にかかることができる。
境港市のキャッチフレーズはズバリ「さかなと鬼太郎のまち」。世界広しといえど、さかなと鬼太郎のまちはここをおいて他にあるまい。
・昨年夏にリニューアルオープン
JR境港駅前から約800メートルにわたって続く「水木しげるロード」は、毎年約200万人が訪れる人気観光スポットだ。誕生から25周年となる2018年に行われたリニューアルのメインが「夜間ライトアップ」だという。
昼間は何度も訪れたことがあるが、夜間は初めてだ。帰省のついでに行ってみた。
日本で一番人口が少ないことでも知られる鳥取の田舎町である。駐車場からロードまでの小道は妖怪がいても気づかないくらい暗く、自然と早足になる……。
イルミネーション的なものを想像していた私は、ロードを見渡して戦慄(せんりつ)を覚えた。
ライトアップとは、177体ある妖怪ブロンズ像を不気味な光で照らす演出だったのだ。光は時間が経つと赤くなったり青くなったり。おまけに「ヒュ〜〜〜……ドロドロドロ……ザワザワ……ザッザ〜ン………」という、怪談を連想させるような怖い音響が、絶妙に消え入りそうな音量で流れている。
えっ、怖いんですけど……!
しかもこの日はマジで誰も歩いていない。訪れたのは21時。遅すぎたのか平日だったためか……近くのため池に書かれた「妖界につき立入り禁止」の看板がシャレになっていなかった。
・地元民が支える夜間営業
水木しげるロードは元々普通の商店街だったので、昼間は多くの飲食店やお土産店などが営業している。夜間なので当然どこも閉まっていたが、この日は2軒ほど「絶対に営業していないとは言い切れない」という微妙なたたずまいの店があったので、思い切って入店してみた。
すると奥から出てきたおばあさんが「もう閉めたんだけど、いいよ」といって、お目当ての「妖怪ガイドブック」(120円)を売ってくれた。住居を兼ねた店が多いので、その日の気分で遅くまで営業している店もあるのだという。そのへんのアバウトさは田舎の醍醐味だろうか。

妖怪ガイドブックは、水木しげるロード内にある妖怪ブロンズ像を写真入りで紹介するもので、スタンプラリーの台帳にもなっている。
ロード各所にスタンプが点在していて集めると楽しい。が、全38個あるスタンプのうち2つは、境港から80キロ離れた島根県の隠岐の島にあるので、コンプリートするには少し根性がいる。これは水木しげるさんのルーツが隠岐の島だと考えられているためだそうだ。
隠岐の島へは、すぐ近くの港からフェリーが出ているので、妖怪好きの人は併せて訪れてもいいかもしれない。ちなみに全部集めると隠岐の島特産の海藻がもらえるらしいぞ!
・今月末までお正月バージョン
歩道に妖怪の影絵が時間差で照らし出される照明演出もなされている。その数、約50種類!
さらにさらに今だけ特別! 1月中は迎春バージョンの影絵が混ざっているので必見だ。
・けっこう怖かったものの……
こんなにビビるハメになるとは思わず、1人で訪れたことは少し悔やまれたが、境港市が水木しげるロードにかける熱意のようなものはビシビシと伝わってきた。
昼間のロードを経験している人も、別物と思って今度は夜に訪れてみてはどうだろう。妖怪ブロンズ像を独り占めである。
今ならカニもシーズンだよ!
参照元:境港市 観光ガイド 、蟹取県 ウエルカニキャンペーン
Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.
亀沢郁奈





















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