2018年、ローソンの人気商品「悪魔のおにぎり」が歴史的快挙を成し遂げた。長年売り上げトップを誇っていた「シーチキンマヨネーズ」の販売数をついに抜き去ったというのだ。ハンパねえ! 悪魔、マジハンパねえ!! ところが……。

おやおや、調子に乗ったローソンさん。何を思ったか悪魔を大量生産してしまったようですよ。「悪魔のおにぎり」に加え、「悪魔の焼うどん」「悪魔のパン」「悪魔のトースト」を発売と、まるで悪魔のバーゲンセールです。さっそく魔界と化した店内に入ってみることにしましょう。

・ローソン、悪魔だらけ

おにぎりコーナーへ向かうと……いたいた! いました。「悪魔のおにぎり(税込110円)」がきっちり2列になって整然と陳列されています。悪魔なのに。

下段に目をやると、今度は「悪魔の焼うどん(税込399円)」を発見! こちらは悪魔成分がやや弱めか?

と思ったら、パンコーナーに悪魔がダブルでいたーーーッ! 「悪魔のパン(税込150円)」と「悪魔のトースト(税込125円)」の二つです。正直違いがよく分かりませんが、とりあえずなんかデカイ! デカイパンが並んでおります!!

ローソンによると、2019年1月15日にパワーアップ版「悪魔のおにぎり」と「悪魔の焼うどん」が発売。そして本日22日に「悪魔のパン」と「悪魔のトースト」が発売され、これにより悪魔の四天王が完成したことになります。ぶっちゃけ、そんなに悪魔いらんやろ。

・おにぎりは進化?

とは言え、革命戦士こと「悪魔のおにぎり」がどうパワーアップしたのかは気になるところ。そもそも「悪魔のおにぎり」とは、白だしで炊いたご飯に天かす・天つゆなどを混ぜ合わせたものだが……。

袋を破ると、答えの半分はすぐに分かった。フワっと漂うごま油の香り、なるほどこれか! さらによく見ると、具材に新たにネギも加わっているようだ。いや、こんなん誰がどうやったってウマいだろ。冷えきってたとしてもウマいわ。

しかし、個人的ナンバーワンは、実はおにぎりではなかった。僅差で「悪魔の焼うどん」に軍配が上がったのだ。

・うどんはハマる味

その内容はというと、醤油味の焼うどんの上に、あおさ入りの天かすを親の仇の如くぶっかけただけの代物である。麺のコシも強くなく、あくまでコンビニクオリティーといった感じだ。にもかかわらず、これがジャンクな魅力満点で大変苦しゅうない。

うどんと天かす、キャベツに玉ネギに紅生姜を豪快に混ぜて食べていると、細かいことなどどうでもよくなってしまう。完食するまで箸が止まらない力技系の味、と言えるだろう。うむ、これは悪魔。

・悪魔というかマヨ

しかし、新商品「悪魔のパン」はなかなかの問題児だ。要は「悪魔のおにぎり」のパンバージョンで、薄焼きのピザ生地の上にダシソースを塗り、そこに天かす・マヨネーズ・あおさをトッピングしたものなのだが……。

結論から言うと、マヨネーズが強すぎて何が何だかよく分からない。マヨネーズの自己主張が強すぎるのだ。本田かよ。残念ながら、「悪魔のおにぎり」とは似て非なるものと言わざるを得ないだろう。

・トーストは判断に迷う

続いて「悪魔のトースト」だが、コイツに関してはさらに意味が分からないぞ。“和” な味かと思いきや、天かす・天つゆ・あおさなどが一切使われていないのだ。

その代わりに使われているのが、まさかのチーズとグラニュー糖である。部分的に甘いのに、部分的にしょっぱい。しょっぱいのに甘い。もしかすると女子ウケはいいのかもしれないが、自分にはこの商品と、どんな感情で向き合えばいいのか謎であった。

・気付いたこと

最終的な結論としては、「悪魔のおにぎり」と「悪魔の焼うどん」は食べる価値あり。「悪魔のパン」と「悪魔のトースト」は興味があればどうぞ、という感じか。ところで、悪魔シリーズ4商品を食べてみて気付いたことがある。


悪魔って何だっけ。


悪魔悪魔言いすぎて、悪魔がゲシュタルト崩壊を起こしているぞ。うわーー誰か助けてくれーーーーッ!

あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙! 怖いよ怖いよ、悪魔怖いよォォォォオオオオ! 悪魔怖いから1匹くらいで十分だよーーーーッ!!


食品業界で悪魔が飽和しているんだーーー!


– 完 –

参考リンク:ローソン
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.