皿まで舐めたいくらい好きな料理と言えば、何を思い浮かべるだろうか。私の場合は「カルボナーラ」が真っ先に思い浮かぶ。濃厚なソースがパスタに絡み、一口食べればあっという間に幸せな気分。パスタを全て食べ終えた後の皿に残ったソースも、残さず舐め尽くしたいほど大好きだ。

しかしながら、そんなことしたらお行儀が悪いって怒られてしまう。でも……勿体ないっ! 諦めきれない! ならば皿ごと食べてしまえばいいんじゃないの!? と思って探したら本当にありましたよ、食べられる皿が。その名も『イートレイ』。どんなものかと言うと……

・思ったよりも小ぶりなサイズ

丸繁製菓というメーカーが発売している “食べられる器” がコンセプトの商品である。味は定番の「えびせんべい」をはじめ、「オニオン」「紫いも」「焼きもろこし」の4種類。今回は、「えびせんべい」と「紫いも」を注文してみた。


サイズは割と小ぶりで、一番長い部分が18cm弱。形は丸型の他に角型があるみたいだが、今回注文したのは丸型のパーティーパック。「えびせんべい」が648円(税込)、「紫いも」が675円(税込)で、どちらも8枚入りだった。

さて、それではさっそく「えびせんべい」の器にカルボナーラをよそって、食べてみよ~~~っ!! いただきまーす!

うん、カルボナーラが普通に美味い。器自体が小さいので、よそえる量が少ないということもあり、あっという間に平らげてしまったぞ。

・器を舐める夢が実現へ

さて、ここからが本番だ。パスタに絡みきらなかった美味しいソースを器ごと舐める、これが夢でしたぁ! 本日2度目のいただきまーす!


こ、これはっ……!?



全然美味しくなーい!\(^o^)/


ペロッと舐めてみたら、えびせん風味が思っていたよりも強いのでカルボナーラソースの風味をかき消してしまう。相性が良いとは言えず、ハッキリ言ってちょっと期待外れだ。しかし、不味くもないので普通に食べることはできるぞ。

一応、「紫いも」でも試してみたが、こちらも決して美味くはなかった。ただ、「えびせんべい」よりも味の主張が柔らかなので、比較的マシな印象だ

と言うか、そもそも和風の「えびせんべい」や「紫いも」に洋風のパスタソースが合うはずがなかったんだ。なぜもっと早く気がつかなかったのだろう。

・器との相性が重要

失敗は成功の母。えびせん風味と相性の良さそうな料理は……お好み焼き! ということで、再度挑戦だ。焼きあがったばかりで熱々の出来たてを器に乗せたが、持っている手が全く熱くないのでちょっと感動した。

と、ここで最高なことを考えてしまったのだが、この器ならもしかしてワンハンドでお好み焼きを食べられるのでは!? 試しにやってみたところ……


イケたー!!!! 良いっ! これは実に良いぞっ! もちろん、味の相性も悪くない。最近、大阪では片手で食べられるお好み焼きが発売されたみたいだが、イートレイも似たような感覚を味わえた……ような気がする。

片手で気軽に楽しめるフードは、野外のイベントなどでも重宝するのではないだろうか。また、器を食べてしまえばゴミが少なくなるのでエコ活動にも繋がる。舐める主旨が飛んでしまったのはさておき、イートレイの器は味の相性が大事だとよく分かった。

・インスタ映えもできた

失敗は成功の母。続いては「紫いも」の方にホットケーキを焼いて乗せてみたぞ。仕上げにはバニラアイスをトッピングしてみた。インスタ映えも必至ではないだろうか。

食べ終わった後に溶け残ったアイスとメイプルシロップ。これが紫いも風味の器とバッチリの相性だった。普通に美味い。食べるのに夢中になってまたしても舐めるのを忘れてしまったが、ここまで来たら舐めるのは本当に好きなカルボナーラだけでいいだろう。

器に味が付いているので、料理との相性を考えて使うのも楽しいところだ。何が合うか、どういう味付けにすれば相性が良いか、各自で研究すると食事がもっと面白くなるだろう。

また、今回の検証で気付いたのは、水分に負けないように設計されているためなのか、器は結構な厚みがあること。1つ食べるとまあまあ腹にたまるので、その分を考慮して料理を食べ進めた方が良いだろう。

参考リンク:丸繁製菓『イートレイ』
Report:石井陽太
Photo:Rocketnews24.

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