例えるならば、渋滞で動けなくなっている車を尻目に、自分だけが抜け道をスイスイと走っていく感覚……に近いのではないかと思う。もしくは、通勤とは逆方向の電車に乗るようなものと言おうか。たぶんそんな感じだ。スタバの新作で世間が賑わっている日に、私が「ドトール」へ行くときの気持ちというのは。
といっても、ドトールの店舗がガラガラという意味ではない。混んでいるドトールだっていっぱいある。ただ、ネット上での話題具合に関していえば、スタバとドトールは「みんなが通りたがる道路」と「あまり知られていない抜け道」くらいの差があるのではないだろうか。
・ドトールの良さについて
ここで、私が思うドトールの良さについて紹介しておこう。改めて説明するまでもないかもしれないが、スタバとドトールを比較してドトールの良さを1つだけ挙げるとするならば、やはり価格だろう。ドトールはスタバよりも明らかに安い。
例えば、本日発売されたスタバ新作『ピスタチオ クリスマス ツリー フラペチーノ』はトールサイズのみで590円だが、それだけあればドトールでケーキセットを頼める。店舗や選ぶケーキによっては590円を越えてしまうかもしれないが、大体それくらいの金額のはずだ。
つまり、スタバのドリンク1つの金額で、ドトールならケーキまで食えるのだ。
「いや、知ってるって」
──そう思った人、手を挙げてくれ。きっと手が挙がりまくっていることだろう。そう、そうなんだ。ドトールのケーキセットは安いってことを知っている人が多いから、それほど話題にはならない。ニュースにもならない。しかしながら……
冷静に考えて、ドトールのケーキセットはコスパ面で素晴らしい。もっと美味しいケーキは他にあるだろうし、価格だけならコンビニに劣る……ってことは重々承知しているにもかかわらず、私のようにドトールに行くとコーヒーだけじゃなくケーキも頼んでしまう人は少なくないのではないだろうか。
もちろん、スタバの新作も実に魅力的。ネットで毎回話題になるのも納得なのだが、そんなスタバの新作で賑わっている日にドトールのケーキセットを食うと格別だ。
ドトールのコーヒー&ケーキが単純にウマいということに加えて、「ネット上での話題性を完全に無視したったで」という快感もあるのだから。さらに、「評判に魅せられてスタバの新作を買いに行った人がドリンク1杯しか飲めない金額で、俺はケーキまで食ってんぞ〜」という言いしれぬ満足感まである。
つまり、スタバの新作で賑わっている日にドトールのケーキセットを食うと3重の意味でウマく感じるのだ。
参考リンク:ドトール「デザート」
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
▼余談だが、ケーキを少し食べてから「しまった! ケーキの写真撮ってない!!」って気づいた。ついつい食べてしまう魅力がドトールのケーキにはあるから気をつけろ!!
▼とはいえ、スタバの新作もウマそうなんだよな……