ぶらり歩けばそば屋に出会う。それほどに、そば屋がひしめく東京都内。特に立ち食いそば屋となると、駅ごとにあると言っても過言ではない。
そんな立ち食いそば屋は、カレーも高コスパだ。インドカレーに欧風カレーなど実に個性豊かなカレーがワンコイン以下で楽しめてしまう。そこで、今回は120店以上の立ち食いそば屋を回った人物に「都内最強そば屋のカレー5選」を聞いてみた!
・立ち食いそばの連載を120回続けるライターのNさん
話を伺ったのは、ロケットニュース24で『立ち食いそば放浪記』を連載している中澤星児さん。つまり私だ。128回の連載の中で、激ウマだった『そば屋のカレー』を以下にご紹介したい。
・都内最強そば屋のカレーその1:日本橋『よもだそば』
カレー屋と勘違いしてしまうような本格インドカレー(税込500円)が食べられるのが『よもだそば』である。店のオーラからしてカレー激推しのこの店。スパイシーで刺激的なその味はインド人もナンを持参するレベルだ。
・都内最強そば屋のカレーその2:新橋『丹波屋』
インドカレーと言えば、『よもだそば』と双璧なのが新橋『丹波屋』だ。ネパール人の店員さんが作る何種類ものスパイスが絡み合う「インドカレー(税込450円)」は当然ながらかなりの本格思考。『よもだそば』に比べると若干優しい味付けなので辛いのが苦手な人はこちらをオススメする。
・都内最強そば屋のカレーその3:東十条『そば清』
一方、日本人の舌に合うコク深いカレーが味わえるのが東十条『そば清』。「特製印度カレー」と名乗ってはいるが、注文すると出てくるのはどこか懐かしい味がするキーマカレーだ。しかも、値段は370円と激安。色んな意味で良心的なカレーは都内で最も高コスパと言えるかもしれない。
・都内最強そば屋のカレーその4:赤坂見附『蓼科』
「本格派」と言えばインドカレーに向かいがちな立ち食いそば屋業界の中で、本格的欧風カレーが味わえるのが赤坂見附『蓼科』である。メニュー写真は全くもって普通なのに、注文してみると出てくるのは濃厚なルー。
特に「カツカレー(税込590円)」は、サクサクしたカツからあふれ出す肉汁とカレーの辛みがケミストリーを奏でている。立ち食いそば屋にしておくには惜しい味だ。
・都内最強そば屋のカレーその5:日本橋『そばよし』
これまで様々な本格カレーの立ち食いそば屋をご紹介したが、日本橋『そばよし』のカレーは王道中の王道である。鰹節問屋が経営するこの店。出汁が香る黄色いルーは「そば屋のカレー」の基本でありながら、その風味は圧倒的だ。税込400円で味わえるので、ぜひ一度ご賞味あれ。
──以上である。ひと口に「そば屋のカレー」と言っても色んなウマさがあるものだ。嬉しいのはこれほどのクオリティーの味がほぼワンコイン以下で味わえるということ。やはり、そば屋においてカレーは穴場である。あなたもそば屋に行くことがあればぜひカレーに注目してみてくれ。
執筆:立ち食いそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.