正式に発表されていないが、間違いなくポケモンごとに能力差は存在する。熱心なトレーナーなら「個体値」というワードを聞いたことがあるだろう。それは赤・青・黄の各チームリーダーのコメントにも表れていて、個体値が高ければ高いほどベタ褒めしてくれる。

なぜレイドバトルにトレーナーが何度も集まるのか。それはアメだけでなく、よりよい個体値を求めているから他ならない。そこで忘れてはいけないのが、2018年7月に実装された「キラポケモン」だ。どうやら、図鑑やステータス画面でキラキラと輝く──だけではない。そう、個体値の上昇が望めるのである。

・高個体値のナマケロで検証

まず検証結果をお伝えする前に、ポケモン交換の環境を説明しておこう。レベル差がありすぎると自動で能力が修正されるが、私はレベル38で交換相手である編集部のサンジュンは40。大きな差がある訳ではないので、レベルによるミエナイチカラは働かないと思われる。

ちなみに「個体値ってどうやったら分かるの?」というトレーナーはチームリーダーのコメントで見極めてもいいが、詳しく知りたいならネットで検索してみて欲しい。いろんな方法があるので、きっと何を意味するのか分かるはずだ。

さて、個体値を検証するにあたり、最初に用意したのは個体値が80%オーバーのナマケロたち。「ナマケロ87」といった感じでお互い名前に数値をつけ、10匹くらい用意できたのでなんとかなる……と楽観視していたが、そうは問屋が卸さない。立て続けに失敗を重ね、精鋭ナマケロがタマ切れしてしまった。

ならばとラルトス、タツベイ、ダンバルあたりの高個体値を試すも全失敗。もうポッポやコラッタでやろうかな……なんて妥協しようとしたが、それだと魅力が激減するし完璧に詰んだ……

と、一度は挫折したが、神は見捨てていなかった。つい先日、1日1回限りの特別な交換で伝説のポケモン・ファイヤーのキラ化に成功したのだ。しかも、レイドバトルで捕まえたポケモンは経験上ほとんど高個体値なので期待大! 圧倒的っ……圧倒的僥倖っ……!!

・キラファイヤーの強さは?

んで、気になるのはキラになったファイヤーの個体値だ。交換前の画面では、CPとHPの変動値が表示される。お互い天候ブーストされていた時に捕まえたファイヤーだからか、CPの変動範囲は2096から2337だった。優秀なトレーナーならMAX値を見て気づくだろうが、2337は個体値「100%」と言われているやつである。そして結果はというと……

私のもとに来たファイヤーはCP2305で個体値90%、サンジュンのキラファイヤーはCP2325でなんと96%に跳ね上がった。交換前、私のファイヤーは「83%」だったので個体値が実に13%も上昇したことになる。

サンジュンのファイヤーは事前に測定していなかったものの、お互い失っても痛くないファイヤーを交換している(90%以上は出していない)ので、ともに個体値が上がったのは間違いない。また、キラポケモンの検証を重ねて分かったこともある。

おそらく「キラ=能力アップ」。他のキラポケモンも個体値が上がる傾向にあるのだ。思えば、キラポケモンは育成に “ほしのすな” が少なくて済む利点がある。だとすると、交換することで強くなるのも合点がいく。

・もし失敗すると……

ただ、検証を重ねるうちに残念な発見もあった。成功したら万々歳だが、失敗すると個体値が下がっていたのだ。上方にブレることはほぼなく、よくて据え置き。何なら大幅に個体値が下がるパターンも珍しくなかった。

今回、偶然の産物で伝説のポケモンのキラ検証ができた訳だが、伝説もキラになれば個体値が上昇した。逆にキラにならないと個体値アップはほとんど望めない。よって、とっておきのポケモンはあと数年寝かせるか何かしらのイベントまで待った方がいいだろう。それでは、よきポケモンライフを!

Report:原田たかし
ScreenShot:ポケモンGO (iOS)

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