2018年5月25日に全米で公開され、日本では6月29日に全国ロードショーとなる『ハン・ソロ / スター・ウォーズ・ストーリー』。本作の製作が決定した当時、誰がハン役を演じるのか大きな話題となっていた。
そして若き日のハン・ソロを描く超大作で主役を射止めたのがオールデン・エアエンライクである。俳優だったら喉から手が出るほど欲しがるであろう大役を務める彼は、どのような人物なのか。知らない人も多いかと思うので紹介しよう。
・大抜擢されるまでは無名に近かったオールデン
ハン・ソロは映画史に名を刻むほどの人気を誇るキャラクターとあって、オーディションに挑んだ俳優は実に3000人以上。なかには、すでに話題作や大作映画に出演している有名若手俳優もいたが、最終的に大抜擢されたのはオールデンだった。
日本では、サスペンス映画『イノセント・ガーデン』やファンタジー映画『ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者』といった出演作が公開されているが、彼はハン役を射止めるまで、“ハリウッドで顔が売れている” とは言えない俳優だった。実際、海外エンタメライターの筆者もその存在を知らなかった。
・オリンピック並みに大変だったオーディション
しかし、数多くの俳優をオーディションした製作チームは、すぐにオールデンを最有力候補と見なしていたのだとか。米エンタメ情報サイト『CINEMA BLEND』によると、一番最初にオーディションを受けた俳優がオールデンだったという。
3000人以上もの候補がいるなかで、オーディションのトップバッターだったら簡単に存在を忘れられてしまいそうである。だが、それだけ大きな印象を製作陣に植え付けたとは、ハン・ソロを演じる素質と演技力、カリスマ性をかなり兼ね備えていたに違いない。
オーディション過程では、ハンが所有する宇宙船ミレニアム・ファルコンのセットで、実際にチューバッカの隣で演技するカメラテストまで行われたのだそう。オールデン自身も、「オーディションを勝ち抜くのは、オリンピック並みに大変だった」とコメントしている。
・スピルバーグ監督に発掘された!
大役を得るためにガッツを見せたオールデンだが、エンタメ業界に入ったきっかけは何ともシンデレラボーイといった感じだ。というのも……
米エンタメ・データべースサイト『IMDb』によると、彼はスティーヴン・スピルバーグ監督の娘の友人のために開かれたバル・ミツワー(ユダヤ教徒の成人式)に出席した際、監督の目に留まったというのだ。
当時10代だった彼は、超常現象ドラマ『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』の端役で俳優デビューし、その後も端役&脇役で順調に出演作を重ねていった。ただ、映画『アメイジング・スパイダーマン』のオーディションには、落選して主役を逃している。
続けて、『アメイジング・スパイダーマン2』では他の役でオーディションに挑んだものの、またもや落選……。スピルバーグ監督に見初められたシンデレラボーイも、十分挫折を味わったからこそ今の成功があるのだろう。
・舞台裏での活躍にも期待できそう!
現在28歳のオールデンは Twitter や Instagram といった、数多くの若手俳優が利用しているSNSを一切やっていない。かなりプライバシーを大切にしているようで、もしかしたら素性は控え目な性格なのかもしれない。
とはいえ、情熱は人一倍。俳優として活動するだけでなく、2009年には舞台&映画を製作するプロダクション会社「The Collectin」を設立しているため、近い将来には裏舞台で作品を生み出す活躍も耳にすることができそうだ。
『ハン・ソロ』の公開日が間近となり、日本でもかなり盛り上がりを見せているだけに、ぜひ劇場に足を運んで期待作をチェックしてみてはどうだろうか。もちろん、『スター・ウォーズ』シリーズの大ファンである筆者も見に行く予定だ。
参照元:Instagram @starwars、IMDb、CINEMA BLEND(英語)
執筆:Nekolas
▼『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の 予告編