デカ盛り。それは男のロマンであると同時に人類の夢。言葉が通じなくても見るだけでワクワクしてしまうデカ盛り料理は、もしかしたら世界平和の切り札なのかもしれない。それくらいデカ盛りは圧倒的なポテンシャルを秘めている。

そんなデカ盛りに魅せられた我々ロケットニュース24は、これまで多くの大食い企画にチャレンジしてきた。……が、お恥ずかしくも結果は惨敗続きで勝利した記憶がほとんどない──。そこで立ち上がったのが最終兵器のあの男である。

・すたみな太郎で挑戦

今回我々が挑戦したのは、人気食べ放題チェーン店「すたみな太郎」が2018年3月14日まで店舗限定で開催している『肉載せメガ盛りスタローナポリ』チャレンジだ。

『肉載せメガ盛りスタローナポリ』とは、特大のカツ・ベーコン・ハンバーグがトッピングされた総重量3.7キロの巨大ナポリタンのことで、30分以内に完食すればお代(1万800円)はタダ、しかも5万円分のお食事券がもらえるという夢の大食いメニューのことである。

ご、5万円分のお食事券だと……? 料理自体も超ウマそうなのにさらに5万円分のお食事券だって……? すたみな太郎は太っ腹なのか、それとも無謀なのか? イージーモード待ったなし! ……と本来は言いたいところだが、先述のように我々には強い気持ちがあっても大食いに耐えられる胃袋がない。

・意外な挑戦者

今回はやめておくか……と諦めかけたそのとき! 当編集部の「あひるねこ」が静かに口を開いたのだ──。

「フッ。待ちくたびれましたよ。いいでしょう、今回のすたみな太郎は私にお任せいただきましょう。ナポリタンが食べられていることに気付かないくらい、そっと完食してみせますよ。そんなのこと出来るのかって? デカ盛り暗殺者(アサシン)の私に愚問を……フフフ」

あひるねこ自身は痩せ型でメチャメチャ食べるイメージもなかったが、考えてみればギャル曽根さんを始め大食いファイターたちの多くは痩せている。「痩せの大食い」なんて言葉もあるくらいだから、ひょっとしたら彼こそが最も大食い向きの戦士なのかもしれない。

・クールな暗殺者

というわけで、『肉載せメガ盛りスタローナポリ』に完全勝利すべく向かった、すたみな太郎NEXT BIGBOX高田馬場店。決戦会場に到着してもあひるねこに緊張の様子は見られない。むしろ冷静沈着なたたずまいは本物の “暗殺者(アサシン)” を連想させるではないか。

「ブツブツ……カツ4本に8分……ナポリタンに8分……ハンバーグに3分……ベーコンにも3分……イエス、アサシン

なんという頼もしさ。この男ならもしかしたら……! クールな横顔からは食べる前からすでに完全勝利の予感しかしない。そして『肉載せメガ盛りスタローナポリ』を目の当たりにしても少しも表情が変わることはなかった──。

「データによると、すでに2人が挑戦し2人とも勝利しているそうです。つまり私が出る幕でもなかったかもしれませんね。でもいいでしょう、この巨大ナポリタンを殺(や)る方程式は出来上がっています。ではいただきます」

制限時間は30分、殺戮ゲームが始まった。

・ミッションコンプリートなるか?

たまに「カツうまいな」「ベーコンいいヤツですね」「ナポリタン自体が美味」……などとブツブツ言っていたが、基本的にはほとんど喋らずに黙々と食べ続けるあひるねこ。その表情から焦りの色はうかがえない。

30分間、ひたすらクールに食べる。


無表情で食べる。


食べ続ける──。


……。


…………。


……………………。


やがて30分を知らせるタイマーが鳴ったとき!


全然減ってねぇぇぇぇぇぇええええええええええええ!!!!!!!!

ウォイ! クールなのはいいけど全然減ってねーじゃねーか!! なんなら他のメンバーより食えてねーぞ! アサシンなのに完全に殺られてるじゃねーか!!

「一言でいえば、すたみな太郎の戦略勝ちです。最初にカツに手を付けたのが間違いでしたね。あれで完全にペースが乱されました。巨大カツが私の胃をピンポイントで攻撃してきたのです。唯一の弱点 “アキレス” に狙いを定めたすたみな太郎、お見事です」

「ただカツのアクシデントがあったとしてもあと30分……いや15分あれば完食できていたハズです。私を焦らせてここまで計算を狂わせるとは……。負け惜しみではありませんが、すたみな太郎の勝利は逆に褒めたたえられるべき偉業です。祝福しましょう」

……ちょっと何を言っているのかわからなかったが、残った『肉載せメガ盛りスタローナポリ』は、同行した記者2名が力いっぱい食べ続け、しかもめちゃめちゃウマかったことは記述しておきたい。いや、ハンバーグもナポリタンも本当に美味しかったYO!


というわけで、結果としてはまたも負けを喫してしまったロケットニュース24の大食いチャレンジ。「いい加減にしろ!」という声も聞こえてきそうだが、おそらく我々が挑戦をやめることはない。なぜなら夢を追い続けることは、人間の性(さが)だからだ──。

取材協力:すたみな太郎
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼3日前までの予約が必須だ。また本来は残りを他人が食べるのもナシだ。

▼開始前は勝利の予感しかしなかったが……

▼完全に撃沈。

▼敵(かたき)は我々がとりました。

▼自信がある猛者はぜひチャレンジを! 味は本当に最高!!