生粋の “かつや者” として相当数の「かつや」新メニューを履修してきた私(あひるねこ)であるが、このことに気付いたのは、もしかしたら初めてかもしれない。これまで予想だにしなかった衝撃の事実である。

きっかけは、本日2022年9月16日に期間限定で発売された『ロースカツと豚焼肉の合い盛り丼』だった。名前からしてすでに超ボリューミーな同メニュー。しかも今回は “肉増し” が可能だという。いやいや、そんなん絶対完食できんやろ……と思いきや──。

・かつや新商品

明日からの3連休は台風が直撃するらしいので、だったらこっちも台風そのものになろう。と「かつや」が言ったかは定かではないが、ロースカツと豚焼肉を一つに丼にブチ込んだ今回の新メニューは、猛烈な勢いの豚ヘクトパスカルとなって我々の胃袋を直撃する模様だ。

ではまず基本情報を。通常の豚丼は税込759円、ロースカツと豚焼肉を増量した “肉増し” は税込979円となっている(テイクアウトも可)。プラス220円か……。まあ、例の無限割引券を使えば実質プラス120円だ。ということで、今回は思い切って “肉増し” で挑戦。さあ、どんと来い!


数分後──。


どんと来た。

・豚フェス開幕

うわーーーー! どんと来すぎーーーーー!! フルサイズのロースカツと、しっかり一人前の豚焼肉。その上にドカッとネギがかかったシンプルな構成ながら、だからこそ丼全体に問答無用の迫力が宿っており、こちらも食欲をグイグイと刺激される。


かなり甘めのタレが絡めてある豚焼肉は、単体だと「これ甘すぎでは?」ってくらい甘いのだが、タレがかかったご飯と一緒に食べると、ようやくそれが北海道の豚丼に近い料理であることに気付く。なんともご飯キラーな、罪深い味付けだ。


しかもその後ろに陣取るのは、同じくご飯キラーのサクサクロースカツ。まずいな……これは、ご飯が足りなくなるのでは? 両勢力ともに武力ならぬ “おかず力” が強すぎるため、調整しながら食べないと1993年以来の深刻な米不足が発生するだろう。注意してほしい。


……と、ここまで食べ進めて私は、自分の胃袋がやけに軽いことに気付いた。何だかんだ言って、「かつや」のメニューはどれもボリューム満点なので、最近は終盤になるとややキツくなっていたのだが……。なぜだろう。今日はめちゃめちゃ余裕である。

・疑惑

あまりに余裕すぎて、カツを豚焼肉で巻いた偏差値0の恵方巻みたいなものまで作ってしまったぞ。“肉増し” までしたというのに……。これは、豚丼の量が少ないということなのか? 足りないのか? 肉が。

いろいろ考えぬいた結果、私は一つの事実に辿りついた。要はこの『ロースカツと豚焼肉の合い盛り丼』は、「かつや」の期間限定メニューとしては常識人すぎたのである。なんせここ数カ月の「かつや」ときたら……


二郎みたいなカツ丼とか……!


ベーコンエッグみたいなカツ丼とか……!!


カツ丼みたいな蕎麦(そば)とか……!!!

そういったクセの強い商品ばかり発売しているのだ。あのねぇ、こういうよく分からんモノを食べていると、未知すぎてそれだけで満腹中枢が刺激されるのよ。見知らぬ場所って、ただそこに行くだけで疲れるじゃないですか。あれと同じである。

・ラクラク完食の理由

今回の『ロースカツと豚焼肉の合い盛り丼』は、それら魑魅魍魎と比べると比較的パンピーだったため、脳と体、主に脳にかかる負担も少なかった。そのため、いつもより元気にモリモリ食べられた。だからあまり多く感じなかった。つまりそういうことだろう。

──「かつや」の限定メニューって何なんだ? という気もしなくはないが、食が進むのは良いことである(強引)。「かつや」に対し、どこか恐れを抱いていた人は、これを機に一度挑戦してみてはいかがだろうか? おそらくだが、こんなチャンスはもう二度とないぞ。

参考リンク:かつや
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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