インターネットを使った人気の配車サービス「Uber(ウーバー)」。日本では対象地域や事業内容が限定されているため、あまり広まってはいないが、名前を聞いたことのある方はきっと多いハズだ。
そのUberが先日、驚くべき発表を行った。なんと、NASAと提携して「空飛ぶタクシー」の実用化に取り組むというのだ。すでに YouTube ではイメージ動画が公開されており、世界中で大きな話題となっている。
・2028年ロサンゼルス五輪までの商業化を目指す
UberがNASAと取り組むサービスの名前は『uberAIR(ウーバーエア)』。海外メディア「USA TODAY」によると、同サービスに使用されるのは小型の電動飛行機で、ロサンゼルス国際空港からステイプルズセンターへ移動する場合、車で1時間20分ほどかかるところを30分以内で移動できるという。
なお同社は、ロサンゼルスの大手不動産会社「SandstoneProperties」とも着陸ターミナル開発に関する契約を締結済。2020年に飛行実験を行い、2028年のロサンゼルスオリンピックを目処に商業化を目指すのだそう。
・未来の訪れを感じさせるイメージ動画
同社が公開した動画「uberAIR: Closer than you think(Uber Elevate)」では、具体的な使用例を見ることが可能だ。動画の冒頭では、ひとりの女性がスマホで何かをチェック。続いて高層ビルのエレベータに乗り込むシーンが映し出される。
やがて女性はビルの最上階に到着。スマホをかざし、ゲートを通過して屋上に出た次の瞬間! なんとそこには数台の飛行機が!! 女性は手配していた飛行機に乗って空を移動、最後は配車された車で家族の待つ自宅に戻る様子が見て取れる。
CGとの合成で作られてはいるものの、タクシー感覚で飛行機を使っているあたり、未来の訪れを感じずにはいられない映像だ。UberとNASAが力を合わせることで、いよいよ現実味を帯びてきた「空飛ぶタクシー」。まずは2020年、目標通りに飛行実験が行われるのかに注目だ。
参照元:YouTube、USA TODAY(英語)
執筆:K.ナガハシ
▼「空飛ぶタクシー」のイメージ動画がこちら