好きなお菓子を選ぶ時に、よく派閥がわかれがちなのだが、「きのこの山」と「たけのこの里」である。よく、『きのたけ戦争』などと言われ、決着を見ない戦いとして有名だ。

仲間でありながら、関係はいつも平行線。まるで愛憎劇を繰り広げるているようなこの2つを、明治が公式でドラマ化した! 題して『きの子と竹彦』、6秒ドラマを一挙に12話も公開したのである。まさか公式で実写ドラマ化してしまうとは! どうしてこうなった!?

・ベタベタの昼ドラ展開

主人公の「木野山きの子」は、由緒正しき竹里財閥の御曹司「竹里竹彦」の熱烈なアプローチを受けて結婚。2人は幸せな結婚生活を送るはずだったのだが、竹彦の母「タケヨ」は息子を溺愛しており、きの子のことを快く思っていなかった……。

ベタベタな昼ドラのような展開は、きのたけ戦争の紆余曲折を表現しているようにも見える。

・甘さひかえめだけど……

テーマは「大人向けの甘えひかえめなストーリー」。実際に動画を見てみると、たしかに甘くない。きの子の心の移ろいが、映像からひしひしと伝わってくる。甘さひかえめというよりもドロドロ、いやベタベタやないか。いまどき珍しいくらいのベタな展開に、思わず笑ってしまう。1話6秒でよくこれだけ表現したな! と感心してしまうくらい。

ちなみに公式サイトには、人物の相関図も掲載されているので、ムダに細かい設定をたしかめてみるといいだろう。なお、このドラマがきのたけ戦争に一石を投じるのかは不明だ……。

参照元:大人のチョコスナック6秒劇場「きの子と竹彦」YouTube
執筆:佐藤英典