「きのこの山」派と「たけのこの里」派、どちら側にくみするのか……。繰り返されるその論戦は、いつしか公式をも巻き込み、Wikipediaにも「きのこたけのこ戦争」としてまとめられているほどである。

お互いに「味覚おかしい」「性格が出てる」など、相手派閥を揶揄(やゆ)する一方、「いいじゃない、どっちも美味しいもの」という平和主義者も登場するなど、ドロ沼の様相を呈している。

そんな終わりなき闘争に、オセロで決着をつけるのはどうだろうか。


・「きのこの山VSたけのこの里 オセロ ゲーム3」(メーカー希望小売価格:税込2178円)

こちらの商品をご覧いただきたい。明治「きのこの山」「たけのこの里」をモチーフにしたオセロなのである。

購入時はコマがバラバラになっているので、まずは組み立てる。はめ込むだけなので簡単だ。


圧巻のきのこ軍団である。


同じようにたけのこも作る。全面戦争だ。

しかし絵面(えづら)としてはきのこの方が、圧倒的に戦闘力が高く見える。クリボーのイメージがあるから?

細かすぎて伝わないが、黄色のビスケット部分、きのこはツルンとしたプラスチックの触感なのだが、たけのこはややザラッとした表面加工がなされている! わかってらっしゃる!!

サイズも本物の「きのこの山」「たけのこの里」くらい。指でつまむのにちょうどいい。


盤を飾るシールもパッケージを再現、「日本昔ばなしのような民家」や「とぼけた表情のスズメ(?)」といったおなじみのイラストでデコれる。

このゲーム、はさみ将棋としても遊べるし……


四目並べ(○×ゲームのようにコマが4つ並んだら勝ち)としても遊べる。


しかし、やはり醍醐味はオセロであろう! コマをドッキングさせて、片面がきのこ、片面がたけのこになるようにする。

あとは普通のオセロのように遊ぶ。そうすると……


お察しのとおり、陣地を奪うと「きのこ → たけのこ」あるいは「たけのこ → きのこ」と植え替えていけるのだ! これ快感! 敵を一掃してしまえ!!

ちなみに筆者は断然たけのこ派である。カリカリのビスケットがあっさり過ぎる「きのこの山」に対し、食べ応えのあるクッキー生地が美味しいからだ。

全国的にもたけのこが優勢だが、実はたけのこ人気は若者が押し上げており、「40代以上ではほぼ互角の戦い」というデータもあるらしい。年齢とともにたけのこが胃に重くなってくるのか!? たしかに思い当たるフシが……

しかしいまはまだ、たけのこ推し! 角をきのこにとられてピンチだが……


圧勝である!! いえ~い、一面の「たけのこ」!!


・ハラスメント禁止

購入は全国の玩具売り場やオンラインストアで! 勝負に勝ったからといって、くれぐれも宗旨替えを迫るような「たけハラ」「きのハラ」をしてはいけないぞ。お互いを尊重してこそ共生社会だ。

とりあえず明治さん、12袋入りファミリーパックに「きのこの山」を混ぜるのやめてください。


参考リンク:株式会社メガハウス
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.