発信すると、呼び出し音がする。番号は生きているようだ。

トゥルルルルル、トゥルルルルルと、コールを繰り返す。電話口の向こうには、どんな人物がいるのだろう。男性か女性か? 若者か? 年配なのか? 受話器を握る “誰か” の姿が頭をよぎる。誰なんだ? お前は一体、誰なんだ!?


トゥルルルルル


3度コールを繰り返した後、電話がつながった!




(▼たった79秒の動画なので、ぜひとも動画で会話の一部始終を確認してほしい)


女性の声「お電話ありがとうございます。○○郵便局、郵便の□□です」


え!?


電話は郵便局につながった。紙に書かれていた番号は、郵便局(日本郵便)のモノだったらしい。

なぜだ!? 悪徳な架空請求業者じゃないのか? JKやJDやJCなどのJG思わせといて〜〜〜からの〜〜〜〜「JP(Japan Post)」でしたー! ってギャグなのか? そんなことより、とりあえずこの場を取り繕わねば……。ど、どうしよう……


「あ、間違えました!」


そう言って間違い電話であることを装うのが精いっぱいだった。謎の番号の真相を追求するはずだったのに、どうして自分が間違い電話を装っているんだ!? ……ワナ? これは完全なるワナ? 俺はもしかして、ハメられたのか……?


なんだろう、この途方もない敗北感は。なぜかわからんけど「負けた!」と思った。

しかし、より一層、謎は深まった。どうしてあの男は郵便局の電話番号を、電柱の後ろに挟んだのだろうか。なぜ通学定期券購入申込書にわざわざ丸みを帯びた文字を書いて、人目を忍んで隠したりしたのか……。その答えは、彼のみぞ知るところだ。

いずれにしても今回の手口は、一般的に知られる悪徳業者よりも、ある意味 悪質と言わざるを得ない。女子学生に思わせるところも罪深いし、こうして探究心の強い私のような男から、謎の間違い電話がかかってきてしまう郵便局が一番の被害者であろう。

もうこんなイタズラ、やめなさい。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24