「それ」は、ある日突然やってきた。
いつも通り犬の散歩に行こうとしていた時のこと。筆者の携帯に一件の電話がかかってきた。
見慣れない番号だったが、ちょうど取材の問い合わせを送っていたので「そのお返事かな?」と思い、通話ボタンをタップ。しかし、スピーカーから流れてきたのは……
「お客様の携帯電話料金が支払われておりません」
──────は???
・めっちゃ詐欺だった
細かい言い回しは異なった気がするが、おおむねこういった内容の自動音声が流れてきた。自動音声によると、どうやらこのままでは携帯が使えなくなってしまうらしい。
詳しい案内をするので、日本語の案内を希望する人は「1」を、中国語での案内を希望する人は「2」を押してください、とのことだ。
ちなみに筆者はどう考えても携帯料金の支払いをしている。しかもこの自動音声、自分が何者なのか一切言わずに料金が支払われていないことだけを伝えてきた。
筆者が利用している通信会社はNTT docomoなのだが、docomoほどの会社が自分の名前を名乗らずに用件をいきなりぶつけてくるなんてありえるだろうか……? いや、ないだろう。
怪しすぎるのでその場で調べてみたところ、現在「+」から始まる電話番号からかかってくる詐欺の電話が急増しているようだ。
ちなみに+から始まる番号は海外からの電話だそう。
仮にこれが本当にdocomoからの電話だったとしても、わざわざ海外から電話をかけてくるなんてありえるだろうか……? いや、ないだろう。
今回はつい出ちゃったけど、今後は海外に知り合いができない限り「+」つきの電話番号からの着信は無視しようっと。
案内のままに「1」を押してしまうと、通信会社のカスタマーセンターや警察官を名乗る人物に繋がって言葉巧みに個人情報を聞き出そうとしてくるらしい。
もしこういった電話が皆さんのところにも かかってきたら、絶対に案内に従ったり折り返したりしないようにしてほしい。
もちろんこの番号は速攻で着信拒否にした。さよなら。
・いつ来てもおかしくない
以前カードの不正利用をくらった時にも思ったけれど、こういうのって本当に突然やってくるんだなぁ。
怪しいサイトや怪しい人に大事な情報を教えたことがなくても遭遇してしまうんだから恐ろしい。
皆さんも不安になるような連絡があっても、一旦落ち着いて本当に心当たりがないか考えてみてほしい。
ものすごくたくさんの人が携帯を使っているこのご時世、誰がターゲットにされてもおかしくないので……!
詐欺の誘導にことごとく失敗した犯人が、諦めてさっさと手を引いてくれることを祈っている。
参考リンク:新潟日報
執筆・イラスト:うどん粉
Photo:RocketNews24.