街を歩けば、世界の料理が何でもござれの現代。カレーにおいても、インドカレーから欧風カレーまで様々な種類があるが、なんだかんだ言って本格的なものより「昔ながらの日本的なカレーライスが一番好き」という人は多いだろう。
ウマいそば屋を求めて色んな街を放浪する「立ちそば放浪記」。今回は、そんなカレーを極めている店をご紹介したい。また最強ランクの「そば屋のカレー」を見つけてしまった……。
・カレー好きに認められたそば屋のカレー
その店の名は『東嶋屋』。地下鉄日比谷線の入谷駅と三ノ輪駅の間の昭和通り沿いに佇む。
外観は何の変哲もないそば屋であるこの店。入ってみると、ところどころに同店が紹介された記事などが貼られていた。そば屋なので、そばの記事かと思いきや……カレー特集だった。ガチのカレー好きにも認められる味ということか。
・カレーライスが名物
さらに、メニューでも「当店名物」とカレーライス(660円)が推されている。そば屋……ですよね?
とは言え、以前の記事でもお伝えした通り、そば屋のカレーライスはウマイ。もはや、インドカレーや欧風カレーと並ぶカレーの1つのジャンルになるほどに。というわけで、注文してみた。
カレーは注文後に1つ1つ手作りするため、混雑時には時間がかかる場合があるとのこと。腹をくくって注文したのだが、意外と出てくるのは早かった。空いてる時はそんなに時間かからないのね。
・大盛を注文
黄色みがかったルーが特徴的なカレーライス。器はラーメンのような丼で、なみなみとカレーが入っている。ちなみに私(中澤)が注文したのは大盛(810円)。
どちらかと言うと、カレー丼のような見た目だが、カレー丼はメニューに存在する。しかも、カレー丼の方が70円高い。なぜ……? それはともかく、カレーライスをひと口食べてみたところ……
トロトロのルーが口の中に広がる。そう、このルーのトロトロ具合がそば屋のカレーの魅力の1つである。さらに、スパイシーさとはまた違う塩みを感じる辛さ。ご飯が欲しくなる味だ。
・福神漬けとのコンビネーション
カレーの海の中からご飯をサルベージして、絡んだルーと共にそのまま口へ。ウマイ! そこで、カレーの友達である福神漬けと共に食べてみると……
ウンマァァァアアア! 福神漬けの酸味とカレーの相性が素晴らしい!! 足りない部分を補い合うように2つの味が口の中で握手する。まるで翼くんと岬くんのゴールデンコンビだ。
・千の顔を持つカレー
なお、カレーライスにはソースもつけられている。試しにかけてみると、ソースの甘みが複雑に絡み、また味の表情が変わった。これは、そば屋のカレー界のミル・マスカラスや!
最後まで飽きずに食べられる素直な味……それがここのカレーライスだ。どこか懐かしさを感じさせるそば屋のカレー。そんなカレーが食べたくなった時は一度足を運んでみてくれ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 東嶋屋
住所 東京都台東区竜泉1−29−3
営業時間 11:15~20:45
定休日 日曜、祝日
Report:立ちそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼ソースをかけるとまた別の表情が