2017年9月1日に、初のカバーアルバムをリリースするポーランド在住の歌手、ユリア・ベルナルドさん。彼女は『のどじまん ザ!ワールド』(日本テレビ系)に出演したことをきっかけに広く知られるようになり、現在自国と日本で歌手として活動をしている。

何度も来日をはたしている彼女なのだが、日本について正直どう思っているのだろうか? 日本文化を愛する彼女は、日本のどんなところが好きなのか? そしてちょっと嫌だなと思うのは、どんなところか? 率直な意見を尋ねた。

・念願かなう

彼女は2011年、17歳の時に初来日している。『のどじまん ザ!ワールド』に出演して決勝まで勝ち残ったことを機に、一躍脚光を浴びたのだ。以来、日本とポーランドを行き来して、日本でのデビューを目指して活動を続けてきた。9月1日に「Japoland」というタイトルのカバーアルバムをリリースし、その願いがようやく実現する。

さてそんな彼女に、日本の好きなところや、逆に活動していく上での苦労や「これはちょっと……」と思うことを尋ねてみた。まだ日本語を勉強中の彼女は、複雑な表現をするのがちょっと難しいものの、インタビューは日本語でしっかりと答えてくれたぞ。以下は彼女のコメントをわかりやすくまとめた内容である。

・日本の良いと思うところ

「多分、ほとんどの外国人が日本に来た時に同じように感じると思います。ほとんどの日本人が親切で優しい。私も日本に来るようになった最初の頃は、みんな優しい! って感動しました。

たとえば、ちょっと元気がない時でも、どこかお店に行ったら、お店の人はきちんと挨拶してくれるし、みんな笑顔で接してくれるし。それだけで元気になれる。日本のサービスは、世界でもトップレベルかも」

「ファッションにも寛容で、私のようなちょっと派手な格好をしてても、全然受け入れてくれる。ポーランドだったら、ちょっと変な顔をされたり、年配の人に「そんな格好はやめなさい」って言われることもあるけど、原宿に行けば、みんな自由。誰も人の格好に「ダメ」なんて言わない」

・日本人の気になるところ

「日本はみんな優しい! 最初にそう思ったんだけど、繰り返し来るうちにちょっと見えてくるものがありました。それは、『面と向かって言ってること』と『本当に思っていること』が違うってことがあります。

例えばね、私のタトゥについてなんだけど、(日本の)滞在先で朝出かける時に、おじいさんとおばあさんに出会いました。その時、とても気持ちよく挨拶をかわしたのに、後から知人を通じて「ユリアちゃん、タトゥは隠した方がいいよ。おじいさんとおばあさんが怖がってるから」って言われました。私は何のことなのか、ちょっと意味がわからなかった。

だって、会った時には気持ちよく挨拶してた。怖がっているようにも見えなかったのに、どうして後から別の人が、「あなたのタトゥを怖がっている」って言われるの? それなら直接言ってくれればいいのに。みんながそうじゃないけど、日本の人は本心を隠したがっているように見えてしまいます」

・ルールを重んじて、ディテールにこだわる

「その反面、日本人はルールを大事にしている。仕事でもプライベートでもルールを守っているように思います。私の国ではみんなもっと自己主張が強く、ルールを守らない人もいます。東日本大震災の報道を見た時に、そう思いました。もしかしたら、ポーランドで自然災害が起きたら、もっと混乱するのかも」

「あとは、日本人がすごいなって思うのは、作るものが細やか。ディテールにこだわってる気がします。わかりやすいのは、「駅弁」。お弁当なのに、細かくてきれい。アートみたい。日本以外ではあまり見ないね。ファッションに寛容で、ディテールにこだわっているところが日本のスゴイところ、好きなところです。

私はYouTubeチャンネルをやっているんだけど、そんな日本の良いところを、ポーランドに伝えていきたいなと思っています」

9月1日のカバーアルバムリリースを機に、さらに活動の場を広げて行くことになるだろう。ユリア・ベルナルドさんの今後の活躍に期待したい。

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼ユリアさんのカバーアルバム「Japoland」の告知動画

▼ポーランド語で日本文化を紹介する動画