活気の良さ、世界最先端の鉄道網、多種多様な人々……東京の長所はたくさんあれど、夜だってとっても素敵。今回はそのことが実感できる動画をご紹介したい。
それは、あるアーティストによる “夜の東京” をモチーフとした映像シリーズ。高層ビル群、渋谷スクランブル交差点、ゆりかもめなどがタイムラプスで撮影された作品で、目を奪われるほどの美しさなのだ。
・タイムラプス映像作家が発表した作品
タイムラプス映像作家のジャスティン・ティアニーさんが発表した映像シリーズ『At the CONFLUX』。5つのタイムラプス動画を通じて、様々な形をした東京の夜を見つめていくという。
・空の上から東京の夜を見つめる『Aerial Arterial』
まず1本目は、夜の東京を俯瞰する『Aerial Arterial』。東京スカイツリーから見下ろされた映像から始まるこの作品は、次々と都内各所を映していく。とくに印象的なのは街中に張り巡らされた道路と、そこを走る車の光。
タイムラプスで撮影されているので、車は幾本もの光の帯になって縦横無尽に走り、生き物のように活発に動き回る。一方その間で、押し黙ったように立ち尽くす街の建物。せわしなく動く車の光と、微動だにしない建物の対比が興味深い。
・東京の道路と鉄道『Tokyo Aglow』
2本目は、東京の道路と鉄道に焦点をあてた『Tokyo Aglow』。最初に登場するのは、ゆりかもめ。実際にゆりかもめの先頭に乗って、行く先を見つめているような迫力ある映像だ。しかもタイムラプスの速さなので、光がどんどん後ろに飛び去っていく。
その後は、線路、タクシーから見つめた町並み、渋谷のスクランブル交差点、東京駅なども映し出される。それぞれの視点が違った美しさを持っているが、何と言っても渋谷のスクランブル交差点の映像は圧巻だ。
2016年6月9日現在、見ることが出来るのは上記2作品のみ。残りは徐々に公開されるそうで、3本目の『A City, A Sonder』は6月13日にアップされる予定。こちらも楽しみである。
抑えた雰囲気の BGM も素敵なこの動画シリーズ。今宵は部屋を真っ暗にして全画面表示で楽しんでみてはいかがだろうか? 魅き込まれること間違いなしだから。
参照元:at the CONFLUX(英語)、Vimeo[1][2]
執筆:小千谷サチ
▼ゆっくりと堪能したい作品だ。こちらは『Aerial Arterial』
▼ゆりかもめ、渋谷スクランブル交差点などが登場する『Tokyo Aglow』