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2016年11月8日、地下鉄延伸工事の影響でJR博多駅前の市道が約30メートル四方にわたって陥没した。ライフラインの一部が寸断され、間近の建物には避難勧告が出された。それから急ピッチで復旧作業が進められ、1週間を経た15日午前5時。工事は完了し無事に通行再開にこぎつけたのである。

NHKは、工事の様子をライブ配信すると共に、1週間の工事の様子を1分にまとめて紹介している。それを見ると、今回の復旧工事のすごさを改めて体感することができる。大規模な陥没であったにもかかわらず、まさか1週間で復旧してしまうとは。

・陥没当時

事故当日に現場付近に行った砂子間正貫のレポートによると、はかた駅前通りは、駅前から「太陽生命博多ビル」「損保ジャパン日本興亜福岡ビル」までが通行止めになっていたらしい。

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また、停電のため信号機は動作しておらず、警察官が交通整理に当たっていたそうだ。ガス漏れの懸念があるために、火器の使用は禁止され、陥没地点間近のビルには「全館封鎖中」の貼り紙がはられていたという。現場付近はかなり緊迫した様子だったに違いない。

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そして事故が起きた直後の穴は、いつ復旧するのか想像もつかない状況だった。しかし、まさか1週間で道路の通行再開を果たすとは……。

・驚きのタイムラプス映像

その工事が完了までを1分にまとめたタイムラプス映像を見ると、凄まじい数のミキサー車が繰り返し穴の前を行き来して、流動化処理土を流し込んでいる様子がわかる。それがひと段落すると、本格的な穴埋め作業に入る。その後に舗装作業へと移っていく。1週間の間、休むことなく作業は続き、15日午前5時の通行再開を迎えたのだ。

現在のライブ映像を見ると、そこに穴があったことさえもわからないくらいに、人も車も安全に行き来している。とにかく、復旧工事の早さには驚くばかり。再びこのようなことが起こらないことを願うばかりだ。

参照元:NHK
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24