DSC_0579

この世にバーは数あれど、世界一のバーはナカナカないだろう。夜が早い、つまり閉店時間が早くて夜遊びする場所が少ない……と言われがちの奈良。だが、その奈良に世界一のバーがあるのをご存じだろうか。バーテンダー世界一を決める大会で、見事ナンバーワンに輝いた「LAMP BAR」だ。

記者もこれまでに何度か飲みに行ったことがあったが、世界一だったとは! これは改めて行かねばなるまいと、さっそくお邪魔してみた。世界一の腕から作り出される味はモチロン、お店の雰囲気や接客……やっぱりすべてが超一流だったぞ‼

・大人の雰囲気ただようオシャレで落ち着く店内

「LAMP BAR」の店主・金子道人さんは、2015年8月末から9月頭にかけて南アフリカで行われたバーテンダー世界一を決定する大会「グローバルファイナル 2015」に出場し、見事グランプリを獲得。予選も入れると総勢約2万人が参加していて、その頂点に立ったというのだからアッパレだ。

路地裏にひっそりとたたずむ同店は、まるで隠れ家のようでワクワクする! 重厚な扉を開けると、そこは別世界。思わずため息がこぼれるほど……。中に入り、まず目に入るのは、ドラクエのスライムみたいな形をした、ウィスキーなどを蒸留する際に使う釜 “ポットスチル” 。店の中央にどどーんと構えているのだが、見た目が超カッコいい!!

DSC_0591

そのほか大会のトロフィーが飾ってあったり、アンティークをふんだんに取り入れた内装には、かなりのこだわりが感じられる。足を踏み入れただけで自分がいつもよりちょっと大人になれる、そんなオシャレで落ち着いた空間だ。気の合う友達と恋人と、もちろん一人で来ても優しく迎えてくれる、そんな場所だぞ。

DSC_0584

・オススメは卵型のグラスがキュートな “ザ・ビギニング”

そしてお楽しみ、世界一のバーテンダーが作ってくれるお酒を味わってみよう。記者は勧められるがまま、大会でも出したという “ザ・ビギニング” をオーダー。どんなものが出てくるのか想像もつかないが、そこが楽しい。カクテルを作ってもらう時の醍醐味だ。そして登場したカクテルは「……卵!?」

そう、卵をかたどった器の中にカクテルが入っているのだ。卵の下にはシナモンが敷き詰められていて、何と目の前でそのシナモンに火をつけるパフォーマンスが! 一瞬の出来事だが、ぶわっとスパイスの効いたいい香りが広がる。味だけじゃない、提供されるところから飲み手を楽しませようとする、その心意気に “世界一” を感じた。

DSC_0575

・一口一口、大事に飲みたいカクテル

さあ、実際に飲んでみよう! 透き通った琥珀色の液体の中に、奇麗に整えられた氷が一粒。ふわっと鼻をかすめる、スモーキーな香りがイイ感じ。ウィスキーベースのため、そこそこアルコール度数が強いのかもしれないけれど、キツイ感じではなく飲みやすい。一口一口、大事に飲みたいカクテルだ。

DSC_0582

記者は久しぶりにお邪魔したのだが、お店の雰囲気や出してくれる飲み物など、「やっぱり全体のレベルが高いなぁ」と感じた。奈良にこんな素敵なバーがあるなんて、県民として誇らしくなったぞ。お酒が得意でなくても、飲み手に合わせたものを作ってくれるので、お酒好きもそうでない人も、奈良に来たら是非行ってみてほしい!

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 LAMP BAR(ランプ バー)
住所 奈良県奈良市角振町26いせやビル1階
時間 17:00~翌2:00
定休日 火曜

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼アールグレイと柑橘の香りがクセになるウィスキーベースのカクテル “ザ・ジャッジ” も美味しい

DSC_0573

▼鮮やかなピンク色にキュンとくるイチゴを使ったカクテル

DSC_0562

▼卵型の器が可愛い “ザ・ビギニング”

DSC_0577

▼葉巻っぽいけどお菓子 コーヒーベースのカクテルを頼むと付いてくるかも

DSC_0581

▼店頭には日本大会でナンバーワンになった時の意気込みが掲げられている

DSC_0558

▼こちらの看板が目印

DSC_0555

▼美味しく、そして魅せるカクテルを作り出す店主の金子さん

DSC_0593