【実録】私はこうして突撃ハゲアタックされました(その2)
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2015年6月15日、立ち上げたばかりのメルマガ宛に1通の問い合わせがあった。差出人名は「gohatori」。
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当初、私は本当に薄毛に悩む、熱心な読者の方からの問い合わせだと思い、丁寧に返信した。まさか「私のことを言われたような気がして、ドキリとしたのです。」という「私」が、“メガネハゲ男” の画像の本人だということを知らずに……。
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・地獄の始まり 〜2015年9月10日 午後4:00〜

私の携帯に一本の電話が入る。疎遠になっている妹からだ。

「なんか兄貴宛に変な人が来てるんだけど、何なの?」

一体、何のことだかわからず、事情を聞くと、どうやら「その人の写真がFacebookで無断で使われた」ということだった。

しまいには、

「弁護士にも話は通してあって、場合によっては出るとこ出るって言ってるんだけど。電話番号教えるから、あとはソッチでやっておいて。人に迷惑かけるようなことするんじゃないよ!」

と一方的に切られ、電話番号と、妹がネットで調べた記事のURLが送られてきた。
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まったく思い当たる節がない……。何かの間違えではないか? と思いつつも、妹からその電話番号が届き、とりあえず訳のわからないまま、その電話番号に電話をかけてみた。

羽鳥「はい、羽鳥です。耕平さんですか?」
耕平「もしもし耕平と申しますが……船橋の家の方にいらっしゃったと聞いているのですが……」
羽鳥「あの耕平さんのメルマガから、育毛商材を買ったんですけど、Facebook広告でボクの写真が無断で使われてまして、どういう経緯か説明が聞きたいと思いまして……」

──その瞬間、3カ月前からの記憶が かすかにフラッシュバックした。そう、あのメルマガ読者で唯一問い合わせがあり、薄毛商材をただ1人購入してくれた、あの「羽鳥」と名乗る男と……頭の中で一致したのだ!
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しかし、合点がいかない。なぜ船橋の身内の家まで乗り込んできたのだろう? Facebook広告で写真が無断で使われた? 薄毛商材を買って効果がなかったので、クレームをつけにきたのだろうか? ……と色々思い当たる節を考えてみた。だが、まだ意味がわからない。

しかしこの直後、いよいよ電話の向こうのGO羽鳥が、話の核心に迫るべく、グイグイと一気に距離を詰めてきたのだ。
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羽鳥「実は私、ロケットニュース24のGO羽鳥です!」

!? ご……ゴーハトリ……ゴー羽鳥! あのロケットニュース24の……GO羽鳥!! なんとまさかのロケットニュース24の………………って誰?
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そう、恥ずかしながら私はロケットニュース24を知らなかった。もちろんGO羽鳥という名前も聞いたこともない。

それを悟った羽鳥氏は、悲しげな口調で「ロケットニュース24は日本でも有名なニュースサイト」であることを説明してくれた。そのうえで、今回の一連の件についての話が聞きたいと言っている。
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──だが、そこまで聞いても内容が噛み合わなかった。私はその電話自体、商材に対するクレームだと思っていたのだ。そもそもクレームなら販売元に行くべきだし、アフィリエイト自体は違法な行為でもないので、私にとばっちりが来る理由がない。

……ところが!

羽鳥「耕平さんがFacebookで広告を出していたじゃないですか? 私はあの広告を見て、メルマガに登録して、薄毛商材を購入したんですけど、そのFacebook広告に “ハゲメガネの男” の写真が使われてるのを覚えてますか? 実は私、あの画像の本人なんですよ

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……その瞬間、全てが繋がった。要するに「著作権侵害」だということを。

”ハゲメガネの男” の画像も覚えている。実は著作権に関して、3カ月前までは全くの無知だったが、その後、某有名演歌歌手がブログで他人の画像を無断に転載して訴えられたニュースを見て、事の重大さを認識していた。

ただしその頃は、すでにメルマガの集客を止めていて(正確に言うと、その時に使った画像の一つがFacebookの規約に引っかかって、アカウントが止められた)、それに伴い、アフィリエイトも行っていなかった。

加えて、Facebookでの集客期間は3日間ほどだったこともあり、仮に著作権に引っかかる画像を使っていたとしても、大事になることはないと自分の中で思い込んでいたので、さほど気にしていなかったというのが本音である。
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・蛇に睨まれた蛙

しかしながら……逃げ道は完全に失われた。著作権侵害は親告罪だ。相手が訴えてこない限りは罪にならないので、著作権侵害が表に出るのはごく少数である。

そのごく少数にあたり、なおかつその相手がとんでもない大物だったことを瞬時に理解した私は、一瞬で血の気がサッと引いた感覚に陥り、スマホを持つ右手が小刻みに震えたのを今でも記憶している。もしかしたら、髪の毛も数本抜けたかもしれない。
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そして “ヘビに睨まれたカエル” 状態の私に、鬼のGO羽鳥はさらに容赦なくたたみかける……。怒涛の寄せは、次ページ(その3)で……!

Report:耕平
Photo:RocketNews24.