本日2015年11月6日からバーガーキングの割引キャンペーン「BIG□割」が開始された。以前の記事でお伝えしたが、このキャンペーンは「BIG○○」と名のつく商品を持っていけば、同日発売の新バーガー「BIG KING」が販売価格から120円安い370円で買えるという内容だ。
しかし、どこまでの「BIG○○」が許されるのだろう。先頭に “BIG” と入っていないとダメなのか。食べ物じゃなくても大丈夫なのか。むしろ “BIG” 的な意味合いならば何でもOKなのか。実際にバーガーキングにいろんな “BIG” を持って行って試してみた!
・バーガーキングとの闘い
いざ来店してみると、店員さんは忙しそうにカウンター内を動き回っている。私は列に並びながら準備を始める。この闘いに向けた心の準備を。そう、これはバーガーキングと私との決闘なのだ。「ご注文は?」──そうこうしてるうちに順番が回ってきた。店員さんは30代くらいの男性である。決闘の火ぶたは切って落とされた。
・駄菓子『Big Katsu』
まずは、駄菓子の『Big Katsu』だ。先頭にBIGと入っているし条件を完璧に満たしている。これは大丈夫だろう。むしろ、これが値引きされなかったらこっちがキレるくらいの勢いだ。店員さんに見せると案の定即OK。
・日清カップ焼きそば『ナポリタン U.F.O. BIG』
次は、日清カップ焼きそば『ナポリタン U.F.O. BIG』。キャンペーンサイトに記載のない “後BIG” パターンはどうか? 審査基準によってはハネられる可能性もある。ここで終わったら不完全燃焼も良いとこだ……。しかし、そんな考えは杞憂だったようでこれも余裕のOK。出会って5秒で即OKだ。
・週刊誌『ビッグコミックスピリッツ』
さてここが第1関門。次に控えるのは週刊誌『ビッグコミック スピリッツ』。はたして食べ物じゃないモノを通すことができるのか? その時、店員さんが初めて口を開いた。「これ……ビッグってついてますか?」と。……マズイ。表紙のスピリッツの文字がデカすぎてビッグコミックの表記が目に入っていない! このままではここでリタイアだ。
逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ! 私はすかさず文字の大きさがあまり変わらない背表紙を見せて教えてあげる。「これ、ビッグコミックだよ」と。うなずく店員さん。思わぬ落とし穴があったが、どうやら食べ物でなくても値引きは可能なようだ。
・洋楽アルバム MR.BIG『BIG BIGGER BIGGEST!』
無事に第1関門を通過した私は若干安心した。ビッグコミックがOKなら次に用意しているモノは確実に大丈夫。次はアメリカのハードロックバンド「MR.BIG」のベストアルバム『BIG BIGGER BIGGEST!』だ。タイトルとアーティスト名併せて “BIG” が4つも入ってる。店員さんもテンションが上がるんじゃなかろうか? ちょっとワクワクするぜ!
しかし、このアルバムを見ても店員さんは顔色1つ変えなかった。OKだったけどね……。これに関してはOKをもらうより、店員さんの「BIGだらけだ!! やったね!」っていう顔が見たかった。
・洋楽アルバム MR.BIG『LEAN INTO IT』
さて、前述のアルバムにはタイトルに “BIG” が入ってるので通るのは当然として、アーティスト名のみだとどうだろう? MR.BIGの『LEAN INTO IT』をねじ込んでみた。このアルバムはバンドのキャリアを決定づけた超名盤のため、もし店員さんがハードロックファンであれば通さないわけにはいかないだろう。
……再び、無表情で即OKが出た。ねえ、疲れてるの? あの超名盤『LEAN INTO IT』だよ? それともハードロック嫌い? なんかごめんね……変なことに巻き込んじゃって。ともあれ、アーティスト名でも通るようだ。
・駄菓子『ビックリマンチョコ』
さて、ここまでで分かったのは「とにかく “BIG” ってついてりゃなんでもいい」ということだ。では、意味が全然違うが似てる響きのモノだとどうだろう。次のチャレンジャーは『ビックリマンチョコ』だ。はっきり言ってビッグとは関係ない。
ビックリマンチョコを挟んで向かい合う私と店員さん。重い空気が流れる。「……通れ、通れ、通れ!」心の中で繰り返す。その時、店員さんが初めて笑顔を見せつぶやいた。「OKです」と! ……通った!!! 正直、絶対ハネられると思ってた。バーガーキングの懐の深さに感動を禁じ得ない。
・冷凍食品『大きな大きな焼きおにぎり』
宴もたけなわ。大トリを務めるのは冷凍食品『大きな大きな焼きおにぎり』。誤魔化すことさえできないレベルの別発音だが、“BIG” の日本語「大きな」が商品名に入るケースは認められるのか? ここまで来たら全部通したい! 最後にきっぷのいいところを見せてくれバーガーキーーーーング!!!!
そういう気持ちを込めてカウンターに叩きつけた。えっ!? という顔をする店員さん。そして、申し訳なさそうに口を開く。以下がその時のやり取りだ。
店員さん「すみません……これは?」
私「ビッグの日本語です。」
店員さん「一応、アルファベットかカタカナで “BIG” っていう発音が入ってるものだけにさせてもらっているので……」
私「了解です。なんか……ごめんなさい。」
少しもじもじする二人。こうして私の長い闘いにピリオドが打たれた。闘いを終えて食べる「BIG KING」は、ソースの酸味が効いていてとてもウマかった。今回分かったのは、「BIG□割」は意外と許容範囲が広いということ。キャンペーンは11月29日までの期間限定なので、自慢の “BIG” を持ってバーガーキングにダッシュだ!
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼ビックリマンが通るとは思ってなかった
▼ホント似てるよね
▼闘いのあとの「BIG KING」はウマい!
▼笑ってくれると思ったのにな……