朝食の定番としてお馴染みのコーンフレーク。一見なんの変哲もない食品だが、実は性欲を抑制させるための食品として開発されたということをご存知だろうか?
コーンフレークと性欲。一見なんら関連性がないように見える二つ。その謎を解くカギを握るのが、コーンフレーク開発者のケロッグ博士だ。彼は一体何者だったのか? 彼が開発に込めた思いとは? その謎に……迫る!
・独特な医学論を持っていたケロッグ博士
米ミシガン州バトルクリーク療養所の医局長だったケロッグ医師は、消化器官の問題が多くの病気の原因という考えのもと、食事療法などを積極的に取り入れた治療を行っていた。
ただ現代の医学とくらべると、トンデモ要素も多かったようだ。例えばヨーグルト浣腸に対して厚い信頼を寄せていたようで、「ヨーグルト浣腸で癌から躁鬱病まで、様々な病気を癒した」と豪語するほどだった。
・極度の禁欲主義者でもあった
そんなケロッグ氏だが、「性行為、特に●慰行為(※)が様々な精神病の原因である」という持論を持っていた。そこで “質素な食事 → 性欲ダウン → 精神の安定” というロジックで、質素な食事を開発しようとしていたところ、コーンフレークの発明に至ったというわけなのだ。
いってみれば、彼にとってコーンフレークは精進料理のようなものだったのである! 彼の理論が正しかったかはわからないが、いつも何気なく食べているコーンフレークにそんな開発秘話があったなんて……驚きだ。
・食事療法にとどまらず様々な無茶ぶりをするようになる
ちなみにケロッグ氏、ここまでだったら、古風で厳格なおじさん止まりなのだが、彼は親の仇か? というくらいに●慰行為(※)を目の敵にしていたようで、かなり無茶なことを推奨していた。
その無茶ぶりは、彼が著作した『Plain Facts For Old And Young』でも確認することができるのだが、ここでは幾つかの発言をピックアップしたので紹介しよう。
「割礼(男性のあそこの皮を切除する手術)をするときは、あえて麻酔を使わない方がよい。手術中、そして術後の痛みが脳に焼きつくことで、性行為と罰を結びつけられるようになるからだ」
「男性のあそこに針金を縫い付けることで、エキサイトしてしまっても、すぐに痛みでもとに戻ることができる」
「女性の禁欲のために、酸をあそこに塗るのがいい。これでよこしまな気持ちを追いやることができる」
どうだろう? 「なんてことを言ってるんだ、この人は……」と思われたのではないだろうか。拷問ばりの荒療治である。
そんな色々と変(態)だったケロッグ氏だが、かなり頑固でもあったようで、弟と協力してコーンフレークを商品化したものの、砂糖を加えるか否かで、弟と喧嘩別れをしてしまう。そしてその弟が、のちにあのケロッグ社の元となる会社を立ち上げるのだ。
ちなみにケロッグ氏は、結婚はしていたものの、子供を作ることも、妻と一緒に寝ることすらもしなかったという。そんな厳格な禁欲生活とヨーグルト浣腸の効果なのか、91年という長寿を全うすることになる。
それでは最後にもう一つ彼の迷言を紹介して記事を締めくくりたい。
「飢餓や戦争、天然痘やその類の病気ですら、人類に与えた害という点で、邪悪なオニャヌ●(※)の習慣に及ぶものはない」
参照元:Plain Facts For Old And Young、Medical Daily(英語)
執筆:ゴールド土方
Photo:RocketNews24.
※部分は、編集部の判断により、一部伏せ字などの処理を施しております。読者のみなさまには、ご不便をおかけしてしまい誠に申し訳ございません。
▼ムラっときたら、こいつを食べるのだ!