2019年12月22日、第15回M-1グランプリにおいて、関西の漫才コンビ「ミルクボーイ」が激戦を制して優勝した。放送を見たほとんどの人が思ったはずだ。「最近、コーンフレーク、食ってねえなあ」と。(人によってはモナカの方に頭が行ったかもしれない……)。

私(佐藤)もそう感じた1人である。そこで久しぶりに、虎が腕を組んでいるヤツのコーンフレークを買いに行くことに。しかしいざ購入してみると、驚きの事実が判明! “腕を組んでる虎” のヤツはコーンフレークじゃなかった! マジかよ、何の疑いもなくコーンフレークだと思ってた!!

・ドラッグストアで発見

実は、虎が腕を組んでいるヤツは、日本ケロッグの「コーンフロスティ」である。


そのことを突き止めるのに、意外と時間がかかった。というのも、最寄りのスーパーやコンビニにコーンフレークが売っていない! あるのは、グラノーラやブランフレークばかり。ただでさえ、あまり人気があるとは言えないコーンフレークなのに、シリアル系の新勢力におされているではないか……。

もはやコーンフレークを食べることはできないのか? そう思っていたところ、ドラッグストアで発見した。この手の商品、もしかしたら最近は、スーパーよりもドラッグストアの方が入手しやすいのかもしれない。


・日本ケロッグも祝福

さて、無事に虎のヤツを購入し、持ち帰って改めてパッケージを見て衝撃を受けた。コーンフレークではない、コーンフロスティだ。虎が腕を組んでいる姿を想像したら、誰だってコーンフレークが頭をよぎるはず。ミルクボーイだってきっとそうだ。しかし正式にはフロスティだった……。

そのことについて日本ケロッグに電話で尋ねると、Twitterで投稿していた内容と同じように、間違いを指摘するどころか、ミルクボーイがネタにしたことを歓迎すると共に、彼らの優勝を祝福していた。なお、Twitterでの投稿は以下の通りだ。


「こんなにたくさんの祝福コメントが!!! ありがとう、ありがとう (優勝したのはミルクボーイさんやねん) ミルクボーイさん、本当におめでとうございます」(日本ケロッグ公式Twitterより)


余談だが、あの虎は正式名称を「トニー・ザ・タイガー」と言い、1963年のコーンフロスティ(コーンフロスト)の販売開始からイメージキャラとして使用されている。せっかくなので、この機会に「あの虎はトニー」と覚えておくと良いだろう。


・腕を組んで……いない

ちなみにパッケージの表のトニーは腕を組んでいない。トニーが腕を組んでいてこそ、コーンフロスティだと思うのだが、裏を見ると……。


腕組んでねええええ!!!!


実際はコーンフレークではなく、虎が腕を組んでもいないのに、そのことをちゃんと想像させるミルクボーイの巧みな漫才。改めて、素晴らしい腕前である。さればこそ、15代M-1王者! ミルクボーイ、優勝おめでとうございます!

参照元:日本ケロッグ、Twitter @KelloggsJP
執筆:佐藤英典

▼公式ページには腕を組んだ虎(トニー)の姿があるぞ

▼さらっと「コーンフロスティ」であることを伝えている