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フランス人プロレスラー、人間山脈ことアンドレ・ザ・ジャイアント。漫画『浦安鉄筋家族』などにも、その名が登場することから、プロレスファン以外にも広く知られている。ちなみに身長223cm、体重236kgと、とても大きな体をしていたようだ。

すでにこの世を去ってしまったアンドレだが、現在、彼の名前がつけられた、体重12kgの巨大ネコが話題を集めている。その上、“マスコット” として動物愛護団体を盛り上げたので、多くのイヌやネコが新しい家族と出会えるようになったというではないか! スゴいぞ、スゴいぞ〜。心も体も大きいぞ〜!!

・体重12kgのニャンコ!

2014年11月に米コロラド州の街角で、動物保護団体『Animal Rescue of the Rockies’ Cat Casita』に保護されたアンドレは、体重12kgの巨漢ネコ。一般的な成猫の体重は3〜5kgと言われているが、その倍! デッカいなあ!! 人間に抱っこされている写真を見ると、その大きさがよ〜く分かる。お顔だって、人間のお姉さんと同じくらいの大きさじゃないか!?

・大型ネコ種とのハイブリッドか?

しかしアンドレは不健康なデブニャンではなく、いたって健康体なガッチリ系だ。ちゃんと動物病院にも行って、健康診断を受けているのでご安心を。真相は不明なものの、「大型ネコ種との間に産まれた、“ハイブリッドキャット” なのではないか」と団体は見ているようだ。

野良状態のところを保護されたが、ネコ用トイレも使えたことから、誰かに捨てられた可能性もあるという。ちなみに病院の獣医師は、「これまで見た中で、一番大きなネコだ」と話していたとのこと。

・ペット用品店で働き始める

さて動物愛護団体に保護されたアンドレだったが、同団体と関係があり、同じ建物に入っているペット用品店『 High Paw Pet Supplies』のマスコットニャンコとして働き始めることに。すると、予想外のことが起こったのだ……。

・アンドレを見に人が集まり、そして……

まず、アンドレがいかに大きいか聞きつけた大勢の人が、お店を訪れ始めた。中には遠くの州からやってくる人もいて、お店は盛況に。それに伴ってアンドレを保護した『Animal Rescue of the Rockies’ Cat Casita』のシェルターにやってくる人も増加。

すると自然と、他の保護イヌや保護ネコたちにも注目が集まり、次々と「イヌやネコの、家族になりたい」と名乗りを上げる人々が現れたのだ! 3カ月間で0件だった里親希望者が、アンドレが来てからは1カ月間で5件に急増!! すごい効果である。

・始めはシャイだったアンドレ

そんなアンドレは、実はシャイニャンコ。働き始めたときは、お客さん相手があまり得意ではなかったとのことだ。しかし今では、立派なネコ店員となり、大活躍を遂げているのであった。「アンドレは、店にとっても、保護団体にとっても、救世主です」とスタッフは話している。

その後、アンドレの噂はネット界にも波及。専用の Facebook ページや Instagram ページなんかも開設され、動物保護団体からイヌやネコを引き取るようにより広く呼びかけているのだった。ただの人気者で終わらずに、他のネコやイヌたちを助ける素晴らしいアンドレ! 今後の活躍も期待したい!! 

参照元:FacebookINQUISITRThe Denver Post(英語)
執筆:小千谷サチ

▼獣医師さんに抱っこされるアンドレ。デカいなあ……

▼こちらはスタッフのお姉さん。お顔の大きさが同じくらい?

▼リラックスしている姿は、普通のニャンコ

▼ニャンコお得意のヨガポーズ

▼お気に入りの “お昼寝スポット” 。他のニャンコにとられちゃった……

▼動画もあるよ

▼3人がかりで抱っこも出来る

▼風邪をひいちゃったんだって。でもお医者さんに見てもらったから大丈夫!