
真面目な化学教師ウォルター・ホワイトが、末期癌(がん)を宣告されたことで一世一代の賭けに出るドラマ『ブレイキング・バッド』。愛する家族に遺産を残すために、一攫千金を狙ってドラッグビジネスに乗り出した彼が、次第に暴走していくことに……。
だが、バイオレンスと犯罪にまみれたストーリーにおいても、決して忘れることなく描かれたのが様々な形の “愛” である。家族愛や恋人への愛、仲間への忠誠心ともいえる愛情。そんななかでも少し異彩を放っていたのが、マフィアのボス、ガス・フリングとパートナーのマックスの “同性愛を彷彿とさせる関係” である。
そこで今回は、マックス・アルシニエガを演じたジェームズ・マルティネスの素顔に迫ってみたいと思う。
・プールサイドのシーンは “同性愛者が選ぶドラマのベストシーン第8位” に選出!!
若かりし頃、ガスは親友だったマックスと一緒に、メキシコの麻薬カルテルと取引しようとドン・エラディオに会いに行く。エラディオ邸のプールサイドで会合が開かれるが、その場でマックスは、カルテルの殺し屋だったヘクター・サラマンカにあっけなく射殺されてしまう。
ガスはマックスの仇を取るべく、長い年月をかけてマフィアのボスへと伸し上がり、ヘクターへの復讐を企てる。劇中では、ガスとマックスが同性愛の関係にあったかどうかは明言されていない。だが「二人が恋愛関係にあったのでは!?」と見るファンは多く、前出のプールサイドのシーンは “同性愛者が選ぶドラマのベストシーン第8位” に選出されている。
・ガスとマックスの関係の真相は謎のまま……
ファンとしては二人の関係の真相を知りたいところだが、インタビューでその点について聞かれたジェームズはお茶を濁している。彼の話では、監督の指示で「もしかして二人はそういう関係……!?」と同性愛を匂わす演出になったが、ジェームズからは真相は語れないと明かしている。
もしかしたら、ガスが一方的にマックスに恋していただけかもしれないが、彼が殺されなければガス・フリングという麻薬王は誕生していなかったかもしれない。
・生まれも育ちも生粋のニューヨークっ子
今でこそハリウッドを中心に活躍するジェームズだが、生まれも育ちも生粋のニューヨークっ子だ。クイーンズでヒスパニック系として生まれた彼は、16歳でスタンダップコメディで舞台デビュー。最初は、有名人のモノ真似をネタにして出演していたが、次第に演技を持つようになる。
・舞台で鍛え上げた実力派俳優
こうして、マンハッタンにある演劇学校で演技を学び始めたジェームズは、高校卒業後に超名門ジュリアード学院へ進学。そこで演劇芸術を学んだ彼は、オフブロードウェで数多くの舞台に出演。それ以来、舞台のみならずスモール&ビッグスクリーンで幅広く活躍している。
2015~16年にかけて、すでに映画とドラマ出演が目白押しのジェームズだが、なかでも注目したいのが新作ドラマ『Aquarius(アクエリアス)』だ。
人気SFドラマ『Xファイル』でモルダーFBI捜査官を演じたデヴィッド・ドゥカヴニー主演で、1960年代に実在した犯罪カルト集団マンソン・ファミリーを描く作品だ。ジェームズは、ロサンゼルス・タイムズの記者ルーベン・サラザー役で出演が決定している。
参照元:IMDb、Indiewire、talkradio(英語)
執筆:Nekolas
イラスト: マミヤ狂四郎
▼マックスが射殺されるプールサイドで行われた会合シーン
▼『ブレイキング・バッド』シーズン1の予告編はこちら
▼ジェームズが出演する注目のドラマ『Aquarius』の予告編
▼ぬりえもあるぞ!
Nekolas

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