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昨年は、大人気海外ドラマ『ブレイキング・バッド』のキャラクター7人を取り上げたおかげで、自分自身でも新たな発見があり、作品について造詣を深めることができた。

そんなこんなで、今年もしつこく大好きな作品のキャラクターについて取り上げて、マニアックに攻めていきたいと思っている。そこで今回は、紫が大好きで病的な盗み癖を持つマリーを演じた、ベッツィ・ブラントにスポットライトを当ててみたい。

・紫は好みの色じゃない!!

真面目な高校教師ウォルター・ホワイトが、高純度ドラッグ “ブルーメス” の精製に手を染めて、麻薬の世界でのし上がって行く姿を描いた衝撃作『ブレイキング・バッド』。本作でベッツィが演じるマリーは、ウォルターの妻スカイラーの妹だ。気が強くて少し子供っぽいところがあるマリーについて語る時、絶対に外せないのが “紫色” である。

とにかくマリーの服や所持品、インテリアに至るまで彼女の回りは紫一色!! まさに紫、パープル、むらさきの嵐なだ。言われなくても、彼女の一番好きな色が紫なのは一目瞭然だが、シリーズ全編にわたって紫色に関する会話がひとつもないのが、かえってオモシロい。

だがベッツィ本人は、「特に紫は好みの色というわけではない」と発言している。本作では、マリーの紫に加えてブルーメスの青、黄色のジャンプスーツといった “色” がキーポイントとなっているので、注意して鑑賞してみてほしい。

・レストランのスプーンを持ち帰るのが趣味

パっと見は品行方正に見えるものの、ストレスのせいで病的な盗み癖を持つマリーは、劇中でハイヒールやスカイラーにプレゼントするティアラなどを次々に盗んでしまう。そして、オープンハウスで訪れた家に飾ってあったスプーンを持ち帰るシーンがあるのだが、なんとベッツィ本人もレストランから小さいスプーンを持ち帰るのが趣味だというのだ。

彼女は、脚本家の一人に自分の趣味について語ったことがあるそうだが、話をしたのがスプーンを盗むシーンの撮影の前か後だったのかは覚えていないとのこと。なので、彼女の実際の趣味がストーリーに反映されているかどうかは定かではない。

・スカイラーの妊娠したお腹のシーンはベッツィのものだった!

私生活における彼女は、ソフトウェア会社に勤務する男性と結婚し二人の子供に恵まれている。シーズン2を撮影中に第二子を妊娠中だったが、ストーリー上で妊娠している役ではなかったため、もちろん撮影中はお腹の膨らみを隠していた。だが、スカイラーが妊娠している設定だったため、お腹がクローズアップになるシーンでは、ベッツィの大きいお腹が映されていたのである。

・『ブレイキング・バッド』でブレイクした遅咲き女優

本作に出演する前はテレビドラマの端役出演が続き、女優としてのキャリアはいまいちパっとしなかったベッツィ。しかしシリーズ終了後は、その演技力が認められ認知度がアップしたこともあり、続々と出演作品が決定。現在41歳の彼女は、かなりの遅咲き女優だといえる。

ドラマ『マイケル・J・フォックス・ショウ』ではマイケルの妻役を演じ、性科学の研究を描いた話題作『Masters of Sex』では、性行為ができない精神的に問題を抱えたバーバラ役を熱演している。

『ブレイキング・バッド』は特別な作品で、“ホーム” のような存在だったと言うベッツィは、今でも本作が恋しくて仕方がないようだ。彼女が次なるハマり役に出会い、これからもファンを魅了し続けていってくれることを期待したい!

参照元:IMDbAMCdigi titlesNew York Family(英語)
執筆:Nekolas
イラスト: マミヤ狂四郎

▼マリーが紫の服を着ているシーンを集めた動画はこちら

▼マリー役のオーディションを受けるベッツィの動画

▼『ブレイキング・バッド』シーズン1の予告編

▼ぬりえもあるぞ!
Mary2
▼なんとこの絵はパーキングエリアのカフェで描いていたのだ!
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